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朝日の社是が変わる時

 安倍政権発足後、約一か月。
 朝日新聞に関して、面白いニュースが伝えられた。

【朝日新聞社長、安倍首相と“詫び入れ”会食の噂…主筆退任で紙面も擁護論調? 】Business Journal 1月29日(火)19時3分配信
  http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130129-00000307-bjournal-ent
  元の記事は【ビジネスジャーナル 2013/1/29】
  http://biz-journal.jp/2013/01/post_1405.html

 記事で印象的だったのは、
 『関係者によれば、安倍首相は「朝日の人との会食で、こんな気分のいいのは初めて」との趣旨の感想を漏らしたとも教えてくれた。』というあたりだろうか。
この記事を読むと、 朝日が、安倍首相に和解を申し入れているように読める。
 もっとも、朝日新聞を取っている人に言わせれば、「朝日新聞の紙面が安倍首相を擁護しているかどうか」は疑わしい」という。
 朝日新聞ネット版のasahi.comは、確かに穏やかな論調にはなっているが、紙面はそうでもない感じがするのだそうである。
 また、ネット版アサヒでも、左翼らしい、我々の知っている朝日らしい記事は残っている。
  【生活保護削減―歯止めはどこなのか】
  http://www.asahi.com/paper/editorial20130203.html
 という記事はその典型だろう。

 それでも、「社是」であった「安倍の葬式を出す」という言葉は、すでに破棄されたかのようだ。
 記事にもある通り、この象徴が、「若宮主筆の引退」であった。
 若宮主筆のその後は、すでにあちこちで取り上げられている通り。
 【国際】朝日新聞の若宮前主筆 韓国・東西大学の碩座教授に聯合ニュース 1月30日(水)21時52分配信
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130130-00000054-yonh-kr
 東亜日報のインタビューによると、
>朝日新聞主筆・若宮啓文氏「私は日本人として日本社会で育ってきたが、
>韓国を通じて日本を別の視点で見ることができるようになった」
  http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2013012682388
 ……もと主筆、中身はまったくおかわりないご様子である。
 (これを読んで「どんな視点やねん」とつっこみを入れたり、「もういっそ韓国に骨を埋めてください、お願いします」と思った日本人は多いだろう)

 それにしても、朝日新聞が、安倍首相にこんな風に近寄る日が来るとは。
 記事はすべて伝聞なので、どこまで事実かはわからない、とある。しかし、明らかに朝日が軸足を動かそうとしている気がする。
 もとをたどれば、一本の霊言がここまでの大波を引き起こした。
 安倍首相が、「幸福の科学は自分の応援団だと思っている」というのも、頷ける気がする。

 そんな流れの中で、朝日新聞の報道をめぐって、一月の中旬に珍事が起きた。
 【朝日新聞「中国機信号射撃方針」記事 防衛相が抗議、「誤報ではないか」との声 2013/1/18 18:16 】
  http://www.j-cast.com/2013/01/18161867.html

 記事の内容の前半を引用・要約してみる。
 まず、1月15日、小野寺防衛相が、中国機が尖閣に領空侵犯している件に関して、記者会見で発言をした。
 その内容は、中国機の尖閣領空侵犯に関しては、「国際的な基準に合わせ間違いない対応を備えている」というものだった。
 ところが、朝日新聞は、その発言を、
 「もし尖閣周辺の領空で中国機が警告を無視して領空侵犯したら、警告用の曳光(えいこう)弾を打つぞとウチの防衛相は言うとるぞ」
 と記事にしたのである。
 防衛相は「そんな発言はしなかった」と言っており、実際そこまで具体的な発言がなかったことは、会見を見たひとは皆知っている。
 しかし、当の朝日は「防衛相の説明をわかりやすく伝えた」と涼しい顔である、という。

 ……この記事にざっと目を通したとき、珍事だ、と思った。
 今までなら、逆だった。
 たとえば、大臣が過激な国防発言をする。
 それを、朝日が「軍靴の音が」とか何とか言って、大バッシングをする。
 結局、国防発言は封じ込められる。
 その順序だったはずだ。
 ところが、今回は、朝日新聞が過激な国防発言をしている。
 政府がそれを打ち消しているのだ。
 あたかも左から右に振れたかのようだ。なんとなく、第二次世界大戦前に日本を戦争へと煽ったという昔の朝日新聞を思わせる。
 それとも、「また」マッチポンプを行っただけなのか。
 とりあえず、以前の朝日新聞なら決して書かないであろう記事。
 朝日は試行錯誤しているのではないか、と思った。

 思えば、昨年度。
 大川総裁が、朝日新聞を牛耳る人々の守護霊霊言をとったとき、その収録と、それをまとめた書籍に、
 「朝日新聞はまだ反日か」というタイトルをつけた。
 そのタイトルを見たとき、「えっ、いまさら何を。朝日なんて、根っからの反日に決まっているだろう」と思ったものだった。
 しかし、こうしてふりかえると、そのタイトルは、ひとつの予言、あるいは朝日の人々への問いかけであったのではないか、という気がする。
 その問いは、じわじわと効いていたのではないか。
 そして、今、朝日の中から、そのタイトルの呼びかけに対して、
 「否、さにあらず」
 と、呼応するような声が、響き始めているのではないか。 
 朝日は揺れている。
 その揺れは、マスコミ全体の揺れにつながるだろう。
 マスコミがかきまぜられて、日本人の頭に新鮮な空気が入ってくれることを、期待したくなるような一連の動きだった。

 ところが。
 この記事は、それだけでは終わらなかった。
 さらに面白かったのは、これに対する中国の反応。
 朝日のこの記事が出たとき、
 「朝日は実は、相変わらず中国の手先で、中国に日本と戦争を起こさせる口実を作るために煽っているのでは」
 という意見も出ていて、確かにこれまでの朝日の前科から見れば、そういう疑いもありえると思われた。
 しかし、この朝日の記事に、中国が、全く意外な反応を見せてきた、というのだ。

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