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堅実な挑戦(3)

 前回、前々回に引き続き、幸福実現党関連の更新をお休みして、大川総裁が「堅実な挑戦」という名で呼んだ「投資」について、記事を更新している。
 内容は、利益を出している会員さんたちが使っている投資方法で、おそらくは、「努力を重ねれば、万人が成功することができる」方法についてのご紹介である。
 
 では、「現在、この方法を実践して成功している人たちの日課」から入って、この手法の少し具体的なところをご紹介してみたいと思う。
 以下は、周囲で、この手法をはじめて一か月目の初心者も、数年やった人も、変わらない日課のようである。

 まず、実践者は、朝起きたら、証券会社のサイト、あるいは日経新聞など、自分の決めた情報元をチェックして、お目当ての株や商品、通貨などの欄を見て、終値の表を書く。
 この終値の表のことを、「場帳」と呼ぶ。
 そして、その「場帳」をもとに、折れ線グラフを書く。
 (場帳もグラフも、用紙や書き方に指定があり、ルールがある。
 用紙に関していえば、場帳はいくども見返すので丈夫な専門用品を。グラフは一メートル×七十センチの方眼用紙にボールペンで、というように。
 書き方に関してもしかり、グラフの方眼用紙は縦に一メートルの目盛りのあるほうを使い、縦軸に価格、横軸に日付けをとり、左から書いていき、金額の縦軸の高さが足りなくなったら方眼紙を縦軸方向に張り足す。グラフの目盛りのとり方にも決まりがある。横の目盛りは一日二ミリ、縦の目盛りは一ミリが、株だと1円、通貨だと0.1円、というふうに。
 こうしたそれぞれのルールには、一つずつ、理にかなった理由があり、これらを守らないと効果が得られない、あるいは得づらい、とのことである)
 こうして今日の値動きを書き込んだ場帳とグラフを、「心静かに」、「虚心で」眺める。
 昨日の終値を記入し、グラフを一日分伸ばすだけだから、数分もかからない。
 慣れてくると1分以内にできる作業である。
 扱う株の銘柄が二つある人は、二つぶん行う。
 それを、毎日毎日、根気強く続ける。
 すると、半年、一年、(人によってはもっと早い、一週間とか一か月くらい)たった、ある日のこと。
 場帳とグラフを書き終わって眺めたときに、
 「あっ、これは上がる」
 「これはきっと、下がる気がする」
 という感覚が来ることがある。
 売買をはじめてからは、もっとさまざまな印象を受ける。
 「これは、そろそろ天井だ。買いは手じまいにしなければ」
 「少し違っていたようだ。損切りしよう」
 「値動きが荒れそうだ。注意しよう」
 「嫌な感じがする。ポジションを清算しよう」
 等々、思いが、ふっと自然に湧いてくる。
 それが、その人の中に芽生えた 「相場カン」 だというのだ。
 「カン」というと、ちょっと怪しい感じがするので言葉を変えるなら、こういう感想を抱くことを、「『値の受け止め』をする」、という方もいる。

 最初は、「何となく感じるだけなのだが、それでいいのだろうか」という気がする。
 日によっては、「まったく波がわからない、感じない」日もある。
 それでいい、と実践者たちは言う。
 場帳の値を受け止めて、なんらかの波を感じるのは毎日ではなくていいのだそうだ。
 なにも感じない、わからない日は、それでおしまい。
 場帳とグラフをしまって、また明日、となる。

 まず、この「相場カン」を芽生えさせること。「値の受け止め」が自分なりにできるようになること。
 それが、この方法の最初のステップとなる。
 この「相場カン」、「相場の変動感覚」がわずかでも出てから、それを基準にして、実際の投資をスタートする。
 今後の売り買いは、すべてこの、場帳とグラフを付けた直後に感じる、自分の「相場カン」が基準となる。
 (「そんなまだるっこしいことをしなくても、その方法をやっていて、うまくいっているベテランを見つけて、売り買いのタイミングを真似ればいいじゃないか」という人もいるだろう。
 それだと、利益は出ても、自分の実力が全く育たない。真似する相手と連絡が取れなくなったら、何を基準に売買したらいいかわからなくなる。
 また、「上級者の売買技術は絶妙・自在で、初心者が追っかけでも真似できるもんじゃない」とも聞く。だから、結局、自分の実力を養うのには、やはり、このやり方で自分のカンを研ぎ澄ますしかないのだそうである)
 この「相場カン」、「波」の感覚を早くつかみたい、あるいはもっと精度を上げたい、という人は、前述した銀相場の成功者のように、毎日の場帳とグラフのほかに、半年分とか、何年分にもさかのぼって、その相場の場帳を書き、グラフを書く。
 さらに成功を急ぐ人は、一度だけでなく、場帳、グラフを、何十回、百回と、幾度も書く。同じグラフが何十枚、何百枚とできていくだろう。
 時間をつくっては、その作業にいそしむ。書いては眺め、書いては眺める。

 やがて、短い日数の波の上げ下げの「リズム」、長期間の大きな波の上げ下げの「うねり」も感じられてくる。
 この「リズム」や「うねり」に乗って行う売買を「リズム取り」「うねり取り」と呼ぶ。
 このリズムやうねりは、ときどき変わる。
 そのときも、場帳とグラフを怠らずにつけて、カンを磨いていれば、なんとなく「あ、リズムが変わったな」と気がつくだろう。
 
 さて、そのようなカンや、「波がいま、どう動こうとしているか」という感覚が、自分なりに出てきはじめたら、ようやく実際に資金を使って売りや買いをはじめる。
 朝、場帳とグラフの記入が終わったところで、感じた印象に従って注文を出す。
 実際に、資金を入れてみると、眺めているだけの時とは違う感じをうけるようになる。人によっては、「その相場と、自分の玉(入れた資金)とを通じてダイレクトにつながった」ような感覚である。
 同時に、プレッシャーやストレスなど、さまざまな思いも少しずつ入り混じり始めることだろう。その中で、波を読み、投資をしていく。
 この時には、「資金を幾分割かに分けて売買」する。
 前述の小説「波の上の魔術師」では、この手法を「欲を分割する」という書き方がされていた。面白い表現だ。ギャンブルと違って、今が買い時だ、と感じたときに、欲のままに、購入資金をすべて一気に使わない。はやる気持ちを抑え、欲望、すなわち、資金を分割し、コントロールして、リスクを分けながら、無理のないように売買していく。

 ここで、もうひとつ記入するものがある。
 それが、自分の売買を記した、「玉帳」である。
 人によってはこれに、「感想ノート」もつける。「感想ノート」には、売買した記録や損益だけでなく、その時感じたカンや、感想の記録を書き込む。そうすると、あとでふりかえったときに、「この時、自分はどう感じ、どう動いたか、そしてそれは正しかった」のかということがよりわかりやすくなる。
 その過去の記録を時々点検して、反省や勉強の材料にする。
 誠実につけ続けた玉帳(と感想ノート)は、失敗を、よき教師に変えてくれ、その記録は、世界で一つしかない、自分のためのこの上ない投資のテキストとなる。

 このあたりまでが、基本だろうと思う。
 ここまでできただけでも、「場帳」「グラフ」「玉帳」をつける前の自分から比べたら、格段に損が減り、利益が出るようになっているのではないか。

 だが、プロ、あるいはセミプロを目指す人は、ここからいよいよ本格的に、利益をのせるための研鑽が待っている。
 ここから先に必要なものは「技術」である。
 どのように売るか、どのように買うか。
 この技術の磨き方によって、収支は大きく変わってくる。
 投資の世界では、「損小利大」という。
 カンに従って売買しても、状況が変わって波に乗れないこともあるし、単にミスをすることもある。 「あ、違ったな」と思ったときに、損していても清算する、「損切り」を素早く決断し、損を少なくする。
 逆に、利益が出たときには、すぐに決算したい気持ちを抑えて、大きく利益をのばす。
 こうして、損を少なく、利益を大きくしていくことが理想であり、神髄だ、という。
 その境涯をめざして、商品のクセや、自分の性格と兼ね合わせて、試行錯誤し、実践で、さまざまな技術を身に着けていく。 
 先ほど述べた「損切り」の実行など、その技術うちでも、かなり重要なものの一つだろう。
 「損切り」は必要経費と考えるべきものなのだろうが、その実行には、相当な抵抗を感じる。
 売買の中で、これができるかどうかは最初の壁、という人もいる。
 だが、やってみるとわかるが、損切りと利益を出すことはセットで、どうしても必要なことだ。損切りが淡々とできるようになったら、その人の腕は、ようやく一段、上がったといえそうだ。
 これらの技術を磨くためには、玉帳や感想ノートを絶えず振り返るだけでなく、学びも必要だ。
 前回ご紹介した書籍には、さまざまな相場での、いろいろな相場師のやり方が書いてあったが、そうした他人の事例を読むことも、ここでは大切になってくるのではないかと思う。
 
 こうして、「場帳」「グラフ」「玉帳」をつけ、研ぎ澄ましたカンと磨いた技術で、「損小利大」をめざす。この積み重ねを、五年、十年、二十年と、毎日繰り返していく。
 以上が、この投資方法の概要である。

 次回は、この手法の実践上、たいへん役立つガイドになるサイトのご紹介や、「決してやってはいけない」といわれていることについてなどを、書かせていただきたい。
 (それにしても、今回の更新はいつもにもまして汗顔の至りだ。その道のプロ、上級者、中級者から見れば、いたらぬ記述が多々あったろうが、あくまで「その入り口に立ったものが、「解説」ではなく「ご紹介」をさせていただいている」立場での記事であるので、なにとぞお許し願いたい。)

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