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2012 12 衆院選終了。ゆるがぬ実現党の固定票

『タイムアップの笛は、次の試合へのキックオフの笛である』

……デットマール・クラマー(東京五輪 サッカー日本代表コーチ)が、五輪直後に選手たちに語った言葉だと聞いている。
 今、候補者たちはまさにそんな気持ちではなかろうか。

 これを書き始めた17日の明け方。
 産経のサイトで、比例区の各得票数を出し、 幸福実現党の得票数を計算し、そこから実現党の得票率を計算してみた。結果は以下の通り。

得票数/合計票数/得票率(%)
北海道 10506/ 2536626/ 0.41
東北 14825/ 4338497/ 0.34
北関東 19795/ 6476250/ 0.31
南関東 20987/ 7341968/ 0.29
東京 16620/ 6537608/ 0.25
北陸信越 15767/ 3757120/0.41
東海 29739/ 7132607/0.42
近畿 33509/ 9749954/ 0.34
中国  14383/ 3505861/ 0.41
四国 8171 / 1850236/ 0.44
九州 31848/ 6671224/ 0.48

合計 216150/ 59897951/0.36

計算ミスや数字が出そろっていないことを含めても、この数字、大体あっているのではないと思う。
 ……上出来である。
 なんとなれば、前回参院選比例区、得票数と得票率は
幸福実現党 226,340
合計得票数 57,901,218
 で、0.39%だった。
 実現党は、今回、小選挙区で、前回よりさらに、候補を立てる県を少なくした。
 小選挙区でより多い地区から候補をたてた方が、得票は有利である。さらにそれを減らしたにもかかわらず、得票率、得票数とも、前回から大きな変動は見られない。
 しかも、大部分の地域で、得票率0.4%を上回る結果が出た。
 この数字は、もはや、実現党は、完全に「固定客」を掴んでいて、それが増えていることを示している。

 しかも、同日に行われた東京都知事選において、トクマ氏は、47,829票を獲得したと表示されている。
 前回の東京都議会選、幸福実現党は、東京都全体に候補者を立てて、13,401票、0.69%という数字だったから、その三倍以上をトクマ氏が一人で集票したのだ。まさに、「ひと味違った戦いぶりをお見せする」と大川総裁に約束したとおりを実現して見せた。
 ……大健闘ではないか。
 人材は、育っている。
 支持は、崩れなかった。
 選挙が終わって、晴れ上がった冬の明け方の空の下、敗れはしたものの、良いプレイをして戻ってきた選手たちをスタンディングオベーションで迎えたいような気分である。
 それにしても、今回もまた、実現党にとっては、辛い選挙であっただろう、と思う。
 今回の実現党小選挙区での候補者数に入るべき票は、保守の大政党にすべて流れた。
 自民党の安倍総裁の政策は、幸福実現党がかねてから語っていた経済政策だ。彼はそれを、自民のものとして打ち上げたのだ。
 投票する人たちは死票を嫌うから、同じ政策を述べていても、実現する力のある大政党に入れてしまう。
 だから、本来なら実現党が取るべき票が、すべて、自民に流れてしまったのだ。
 結果的に、実現党が腐心して練り上げた政策が、自民党を大勝利に導いた。それを見て見ぬ振りをする大マスコミ。
 「自民党は、その家庭教師代として実現党に六十議席ぐらいよこしなさいよ!」
 と大川総裁が凱旋で叫ぶのも道理である。
 確かに、朝日左翼新聞に「葬式」を出されてしまった安倍総裁の、復活の笑顔も胸に沁みた。
 しかし、この点は、正直、見ていて歯がゆい限りである。

 もう一つ、無念であったことは、今回も、大政党は防衛について、最後まで、真摯な議論をすることがなかったということだ。
 実現党のみが中国と北朝鮮の侵略に対抗すべく、一人「日本の核保有」を訴える、という、なんともすさまじい主張で、選挙戦を戦った。既成政党はその勇気に愕然としただろうが、結局、腫れ物に触らなかった既成政党の方が大勝利を収めた。
 さらに、マスコミは相変わらず、そんな実現党を、まだまだ無視しようとしている。
 ……この辺り、日本は四年前から進歩のないところだといえる。四年前と全く変わらぬ無理解の土壌の上で、前回より悪い条件で前回に伍する数字を出している実現党は、外から見て、かなりの脅威に見えているはずである。

 しかし、四年前の選挙から、国民が変わった部分もあった。
 日本人は、大川総裁の言われたとおり「駄目な物を見極めるのは早い」国民だったのだ。
 民主に、鉄槌が下った。
 次々と、あの驕り高ぶった民主の現職、国民を侮辱し暴言を吐きまくった連中が落とされていく様は、因果応報が実ったかのように、胸がすく思いがした。
 野田首相はあまりの大惨敗に代表を辞任。
 維新の会も、野田首相の電撃解散と小沢さんの新党が響いてか、思ったほど票は伸びなかった。橋下氏の仏頂面よ。そして早くも首相の指名を誰にするかで、橋下氏と石原閣下がもめている。
 その上、驚かされたのは「脱原発」の題目で戦った政党が、惨敗に近い状態となったことだ。
 「脱原発」……争点にすらなっていないではないか。
 未来の党の小沢さんは、ここを読み間違った。(最後の戦になったかも知れないというのに……気の毒と言えば気の毒であった。せめて、大川総裁の示す方向を信じればよかったのだ)
 「脱原発が国民の総意」などとは、マスコミの作ったでたらめだったとはっきりしたのである。
 日本の民意は復活のためのエネルギーを欲している。この選挙では、それが白日の下にさらされた。
 悩乱したマスコミは、もはや、「民意は脱原発だが、選挙結果には反映せず」などとむちゃくちゃな表現を使って遠吠えするしかない。
 これで、安倍首相は、原発再稼働に舵を切りやすくなったはずである。
 原発再稼働と同時に、安倍首相におかれては、是非、今の心意気を忘れず、改憲を断行していただきたい。
 6月の参院選が終わるまでは……という考えもあろうが、事は急を要する。しかも、安倍首相はこれから、マスコミの総攻撃や、中国の締め付けという茨の道が待っている。
 一年、もたぬかもしれない。その間、電光石火で改憲と国軍化を決めて頂きたい。
 改憲に当たって、中国の出先機関となりはてた公明党は猛反対し、憲法九条を堅持すると言い張るだろう。
 だが、維新や、民主の一部は、改憲には賛成のはずである。
 公明を切り、そちらと手を組んで改憲してしまうという道も見えてきたのではないか。

 ともかくも、衆院選は終わった。
 日本人、度し難しと見えるかも知れないが、日本には、変わろうとする芽が出てきている。
 前回、実現党は立党と同時に身を捨てて国防を訴え、全員の討ち死にと同時に、「国防」「国益」「国難」という概念のタネを国民に撒いた。
 禁句だったそれらの言葉を、四年後には、もはや、だれもがためらいなく「国益」「国防」「国難」と口にしている。
 同様に、この三年半、団体として原発推進を大音量で唱えていたのは実現党のみ、果敢に金融緩和を叫んでいたのも、実現党のみだ。
 実現党は、日本のカラーを変えている。
 ふりかえってみれば、日本はへたくそな綱渡りのようにバランスを欠いて、今にも奈落に落ちそうだった。
 その日本に働きかけ、転落をかろうじて救い続けたこれらの強い風は、四年近くにわたる、大川総裁と実現党の歴然たる影響であって(他の党はどこもこんなことを言っていないのである)、陰徳ともいうべき手柄だ。

 幸福実現党は、日本に貸しを作っている。
 時が満ちれば、必ずその陰徳は報われるだろう。

 思えばこの選挙に入る前、大川総裁は、野田首相と大門氏の対談「世界皇帝を倒す女」の際に、対談の始まりに不思議な発言をした。
 「今回(の対談)は、すぐに消えてしまうものではなく、「永遠の一瞬」というべきものを残せたらいい」「時代が変わっても人々の学びになるようなもの」「『政治家の本質』を」といった言葉である。
 その直後に行われた対談の終盤で、大門氏は、こう発言している。
「たとえ当選者が出なくても、『正論を言い続けることによって、この国の国論を揺さぶり続ける戦い』は、永遠に続けていくつもりだ」
 と。
 思わず、膝を打った。
 ……よくぞ言われた。
 これこそ、支持者が言って欲しかった言葉だ。
 これこそ、人々が政治家に、かくあって欲しいと思った姿だ。
 二十一万人。今回、比例区に入れた、それだけの人々は、その実現党の志、「永遠に残る輝き」を受け取っている。
 もし、今回の結果に対して、候補者たちが、敗戦に口惜し涙を流して、支持者たちへ頭を下げるなら、彼らは口々に言うだろう。
 『……構うことはない。思い切りやってください』
 と。
 この大門氏の言葉を裏切らぬ限り、幾度全員が討ち死にしても、支持者たちは、全力で、この党を応援してゆく。

 さあ、半年後の参院選のための、試合開始の笛は鳴った。
 ……個人的には、失意の底から復活を遂げてきた安倍さんは、男として人として立派であると思う。
 粘れるものなら粘って、そして仕事を成就して欲しくある。前の政権が、あれだけ、でたらめをやって居座り続けたのだ。つらい日々になるだろうが、なんとか民主党の図々しさだけは継承して、国軍化、憲法改正、原発再稼働、金融緩和を実現するまではやりぬいてほしい。
 だが、無念にも。
 霊言書籍「天照大神の御教えを伝える」では、
 「時代の振り子が元に戻っただけ」であり、その政権誕生はなおも天意ではなく、「安倍政権は一年しか持たない」「国民が無明に気づくまで、政治の失敗を見せ続ける」という厳しい言葉が重ねられた。
 だとすれば、一年後には衆院選が再び行われる可能性は高い。
 他党がほっと一息ついている間に、実現党の候補者におかれては、明日からどんどん、手をゆるめずに半年、一年後の選挙に向けて、どんどん辻立ちをかましていただきたい。
 彼らの「戦闘意欲」は衰えていない。
 今回、手ごたえはあったはずである。
 それは、寒風の中に立った候補者たちがいちばんよく知っているはずだ、と思うのだ。

 
 ……さて、それから、最後に、これは拙ブログからのさらに個人的な感想。
 数字を見てわかるとおり、実現党の一つの課題は、得票を今の十倍に上げることではないかと思う。
 そのためには、内容を知って貰うことだ。
 それに関してだが、以下のようなことはできないものか。
 アド・カー(宣伝カー)の中には、大きなアド・ボードをトラックの荷台の場所にたててはめ込み、動く巨大ポスターみたいにして走っている車輌があるはずである。
 あれにボードのかわりに巨大なスクリーンを設置し、映像を映し音声を流す、ということはできないものだろうか。
  もし、それが出来るシステムがあれば。
  実現党には、劣勢を挽回するすべがある。
 この党には、日本で最高の街宣の動画のストックが数多くある。いわずとしれた大川総裁の街宣集である。
 それを、巡回映画よろしく、街角に車を止めて、巨大な映像でもって流せばよい。(もちろん道路使用の許可をとってから)
 これはおそらく、党で検討されたことがあるかもしれぬが、是非、真剣に再検討を願いたい。
 どうせ、今後もマスコミが徹底的に無視してくるのだ。その理由は、総裁の街宣を流したら、実現党が入ってしまうからである。
 逆に言うなら、総裁の街宣を見た人は、実現党に入れたくなってしまう、と、マスコミが保障しているにほかならない。
 ならば、見せればよろしい。
 昔の街頭テレビよろしく、全国の街角のあちこちで、十分間の総裁の街宣を大画面で国民に聴いてもらえばよろしい。
 じっさい、今回、あちこちの党の街宣を聞いたが、大川総裁のそれに勝るものはなかった。これは最強の武器である。最強の武器を使わず、死蔵するというのは残念だ。
 これを支部に来ない人や、インターネットにアクセスできない人には聞かせられないというのは、あまりに勿体ないのだ。
 各候補者の肉声ももちろん大事である。
 が、総裁はベストセラー作家なのである。候補者より格段に知名度が高い。その声に足を止める読者は多いはずだ。
 ビルの壁面とまではいかないが、トラックに立つほどの巨大な動画音声つきアド・カーを開発・工夫して、あちこち、しょっちゅう、総裁の豊富な街宣データを見せて回ったら、気づく人々はもっと出てくるのではないか。
 もし、同じ事を他党がマネしてやってくるのなら、ちょうどよい。是非くらべて総裁の街宣を見ていただき、どちらか優れた主張か比べていただけばいいのである。
 あるいは、こうした技術は、近い将来、何処かが開発すると思う。だが、是非、実現党は一歩先んじて、戦いのためのハイテク技術にアンテナをはりめぐらせていていただきたい。
 くりかえすが、選挙の基本は、候補者がいかに多くの人と会い、握手した数が票に繋がっていくと言われている。
 だが、それを援護する方法は、まだまだ発見の余地があるのではないかと思う。上記したような方法以外にも、他党が驚くような戦術を使い、思い切って常識を破った戦い方をしていただきたい。

 ……実現党の双肩には、日本の未来がかかっているのだ。

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