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今、読まねばならない「日本武尊の国防原論」(1)

 危機のはじまり、と言われる2012年。
 世界中で不気味な鳴動が聞こえるかのような数ヶ月だったが、5月の初めに来て、いよいよ雲行きが怪しくなり始めた。

 日本の原発の完全停止に合わせたかのように、フランスで脱原発の左派大統領が誕生。
【仏大統領選、オランド氏当選へ サルコジ氏、敗北認める】http://www.asahi.com/international/update/0507/TKY201205070003.html 
オランド氏の経歴や主張を読むと、菅・鳩山らもと首相を彷彿とさせ、「菅さんたちと同じ『指導霊』でもついているのか」とぞっとさせられる。
 この大統領の誕生は、ヨーロッパ全体を不幸な混沌に引きずりこみかねない。
 なにせ、EUの経済はもうぼろぼろで、ドイツ一国で保っている感があるが、ドイツは「脱原発」を標榜していて、電力はフランスから買っている。
 そのフランスが脱原発をはじめたら、ドイツもまた、日本の関西地方と同じ運命を辿ることになるのではないかという不安がつのる。
 いっぽう、ギリシャでは【極右政党が議席獲得の勢い ギリシャ議会総選挙】http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20120506-00000001-ann-int 
EUは、いよいよ崩壊へまっしぐら、ということになるだろう。
 大川総裁はEUの発足時に、それが上手くいかないであろう事と、参加しなかったイギリスの慧眼について触れたことがあったが、二十年の時を経てその予言が的中しようとしている。
  EUも崩壊し、アメリカもまた沈み、中国の覇権主義は止まることを知らない。
 現在、地球上で、最もたよりになるのは日本であるはずなのだが、これがまたいけない。
 5月5日、「原発完全停止」。
 民間活動家たちは、六日に『全原発停止記念パレード』なるものを行い、「歴史的な日」「再稼働を許すな!」「今年の夏は電力が足りる」「停電したらそれは『偽装停電』だ! 停電を許してはならない!」と鼻息荒い。
 しかし、あれほど「脱原発」を煽ったマスコミはというと、鬼の首でも取ったような凱旋記事で紙面を湧かすかと思いきや、それらをさほど大きく取り上げようとしない。朝日の日曜版は派手に煽ったらしいが、他の新聞社、マスコミはおとなしい。
 ……マスコミ諸氏、ようやく、不安になったと見える。
 それはそうだろう。
 今夏は酷暑が予測されるというのに、火力発電所はすでにこの時点で悲鳴を上げている。
 【火力発電、無理やりフル稼働…点検また先送り】
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20120506-OYT1T00084.htm
 一刻も早く原発を再開させなければならないはずなのだが、ここで怖いのは、「再稼働決定から、何日ぐらいで電力供給ができるのか」という点が全くどこからも流れてこないことだ。
 原発の再稼働は、決定したから一日で電力が流れてくるというものではない。定期点検は再稼働に三ヶ月かけている。
 【大飯再稼働:「5月」に黄信号…迫られる「地元」線引き 】 http://mainichi.jp/select/news/20120415k0000m010066000c.html の記事から逆算すると、再稼働の指示をしてから、最低でも2週間から20日はかかりそうだ。 小耳に挟んだ話だと、停止状態から、出力を抑えた稼働をさせるなら十日で、今まで通り電力を安定供給できるまでには一ヶ月はかかる、と言う話を聞いたことがある。
 三ヶ月かかるとしたら、8月には、もう間に合わない。一ヶ月だとしてでも、6月に猛暑が来たらそれでアウトだ。
 暑い盛りに「無計画」停電、すなわち、火力発電所の疲弊による予期せぬ長期停電が起きたとしたら……熱中症だけではない、24時間、機械のサポートがなければ生きられない人々はどうなるか。病院の非常電源は保って三時間がやっとだろう。人死にが出る確率は高い。
 そして更に多くの日本人は、たとえ、暑さで死ななくても、職を失うことになる。
 【全原発停止】「原発ゼロ続けば日本は衰退」 産業空洞化の懸念】http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/120505/cpd1205050001000-n1.htm
 経済的なダメージは、稼働が一日遅れれば、それだけひどくなってゆく。「反原発不況」がやってこようとしているのだ。
 韓国メディアは喜んでいるようだが(東亜日報より【原発ゼロの日本「地獄の夏」 】http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2012050779638)、韓国経済は、実は日本の大量のスワップや国債購入などの援助で成り立っていることを考えたら、やがて青ざめることだろう。

 そうした内憂に加えて、北朝鮮の核実験、日本占領に向けて圧力を強めていく中国の動きがある。
 【中国監視船、接続水域へ出入り繰り返す 尖閣周辺】http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120503/plc12050311490024-n1.htm
 【日本のねつ造だ! 沖ノ鳥島の大陸棚拡張で中国が主張】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120507-00000004-scn-cn
 ……外憂は、容赦なく日本を取り囲んでいる。原発停止が長引けば、さぞや侵略はしやすかろう。6月2日公開の映画『ファイナル・ジャッジメント』http://www.fj2012.com/が実現しそうな確率が高まってゆく。

 天は、憂えるかのように、激しい天変地異を示そうとしている。連休最終日には、地震、雹、竜巻と、死者まで出た災害が日本を襲った。天からの「開始の合図」とも、「最後通牒」とでも思われるような異様さだ。
 ……ここで目覚めれば、まだ日本人にも救いがあるのだが、あいにくそういう流れにはなりそうにない。
 内閣はのんびり九連休、首相は官邸に引きこもったままという信じられない状態。
 今の野田首相は、天災があろうと、国民が死のうと、「そんなことより増税しようぜ」と、口を開けば言い出しそうだ。もはや増税の亡者のように、消費税増税を実現することだけで頭がいっぱいなのではないだろうか。

 そして日本のマスコミはといえば、相も変わらず、2年前、民主に行ったと全く同じように、橋下氏と維新の会を徹底的に持ち上げ、橋下氏が総理になりそうな勢いを演出するのに忙しい。
 この橋下氏と維新の会の本質を喝破したマスコミは、目下、月刊リバティのみではなかろうか。
  【橋下「維新の会」は、幕末の水戸藩? – 編集長コラム.】http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=4022 (月刊リバティ五月号にも掲載)
 この記事はすこぶる面白かった。
なるほど、彼らは水戸藩か。
 水戸藩は過激な壊し役であっても、時代を導く者ではなかった。未来が見えなかったのだ。その過激な尊皇攘夷は誤ったものであり、開国と富国強兵こそが正しかった。彼らに従っていたら、日本は列強国の植民地になっていた、と、今でこそ明白だが、あの時代にそれを理解した人がどれだけいたことか。
 現代もまた同じなのだろう。
 日本の人々は、「民主には騙された。今度は騙されない、橋下に入れる」とばかり、ふたたびあっさりと騙されてゆく。「詐欺に遭う人というのは、何度でも同じ手口に騙されるのだなあ」と嘆息したくなる状況だ。

 ニュースだけを追っていくと、完全に八方ふさがりの日本。
 だが、空の闇が深くなるほど、そこに星があれば、その輝きは強く見える。

  人々が右往左往する中で、大川総裁は着実に、具体的で建設的な情報を発信し続けている。
  今年の前半も、総裁の霊言が数多く出されたが、特に、国防に関してはやはりこの一書という感があるのが
  「日本武尊の国防原論」ではないだろうか。
  暗い要因しかない、全てが手詰まりになったように見える時流の中でこの一書を読むと、「いや、まだまだいける」どころか「日本はこれからだ」という気にさせられる。この戦略と見識は、しおれかけた国民を鼓舞するに充分であり、さすが日本神道の最強の一柱、といった印象を受ける。
 しばらくこのブログでは、この一書をじっくりと、霊言の映像などの印象も交えながら、読み込んでみたい。

 ……この書籍、何が凄いと言って、まず、大川総裁による前書きの冒頭である。
 この霊言を支部で拝聴した人も多かろうが、支部で拝聴した人ほど、この前書きの最初の文章には驚かされたことだろう。ページを開いていきなり驚かされる霊言というのも、珍しいのではないだろうか。   (以下、次回に続きます。)

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