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2012-03

幸福実現党の経済政策~(5)実現党、日本経済を逆転させる〈3〉

 2/14、バレンタインデー。
 忙しく動き回って帰宅した夜、あちこちから拝領した義理チョコをひろげて、一家でつまみながらふとニュースを見て、お父さんたちは仰天したことだろう。

【日銀が追加緩和 金融資産の購入枠を10兆円拡大 物価上昇1%目標に 2012.2.14 12:58】
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120214/fnc12021412590011-n1.htm

 ……何かの間違いではないのか、と思った。
 日銀総裁が。
 あのガッチガチのインフレファイターが。
 まさかのインタゲ、インフレターゲットをあっさりと宣言した。
 しかも、0.01%とかではない。1%だ。
 (現在、幸福実現党は、「1. 金融政策として3%程度のインフレ目標を設定し、大胆な金融緩和を行います。」http://www.hr-party.jp/inauguration/agenda01.htmlと言っている)
 さらに、国債等も購入するべく、準備金を用意するという。
 とたんに、もはや「絶対に崩れないだろう」と思われた円高が、がくんと円安に触れた。
 全国で、パソコン画面に土下座して涙を流した人は多かろう。
(いや、外国為替市場で米ドル/円、高レバレッジの売りをしかけていた皆の衆は絶叫してキーボードをたたき割ったことだろうが) 

 ……基本的に、日本円は強い。近刊の霊言でも「円がアジアの基軸通貨に」という話が出ていたほどだ。円高はもはやトレンドとなるだろう。自国民としては嬉しいが、ここ二年ほどの急な円高への移行はやはり相当に厳しいと言わざるを得なかった。
 そこへ訪れた、今回の揺り戻し。この一時の円安は、体制を立て直し、今後の円高への対処の時間を与えてくれる。これはありがたい。

 いっぽう、外貨と違って、国内の株価の反応は、最初、鈍かったように思う。
 その原因の一つには、正直、日銀は公表こそしたものの、「ちょっと言ってみて様子を見ようか」、というかんじで、腰が引けている印象を受けたからではないかと思う。
 その腰のひけっぷりに、自民党の礒崎陽輔議員が、当日の夜、言及している。(自民党にはこういうとき、磯崎議員のようにさらりと勉強になる発言をする政治家がまだまだいるのだから、民主党と比べれば全然層が厚いように思う)
 氏は、ツイッターで、『今、日銀が説明に来ましたが、「物価の理解」を「物価の目途」に表現を変え、1%にしただけ』『基金の枠を10兆円増額しただけ』とつぶやいた。 
 枠を増額しただけで、まだ実際に買うと入っていない、という。
 さらに氏は、日銀が「ゼロ金利政策を続ける」ことや、「無担保コールレート(オーバーナイト物)を、0~0.1%程度で推移」することに関しては全く変わりない石頭ぶりを指摘。
 ……ここで言う『無担保コールレートオーバーナイト物』とは、「一晩という超短期でやり取りされる取り引きに関する市場」のことで、日銀が金融調節に関して重要視しているもの。
 つまり、日銀は、ゼロ金利とあわせてそのあたりを変えないで、がっちり絞ったままにしている、というわけだ。
 これに対して、磯崎議員、「いい加減にせぇ」と叫んでいたわけである。
 ネットでも、「日銀が、いくら市場にお金を出しても、民主党政権が続く限り、公共事業にお金がまわらない」、と指摘する声もあった。
 確かに、幸福実現党の政策を見ると、「金融緩和」と「公共事業」がセットなのである。
 「公共事業へお金を流して活性化させて貰わないと、物価が上がっても国民の収入が上がらず、最悪、スタグフレーションの可能性すらある」、と不安がる人もいたようだ。
 ……それらを見るうちに、これは、ヘタをすれば、株価も動きが鈍く、外貨も三日ぐらいで円高に戻る可能性もあるのではないか、とすら思われた。
 はらはらしながら見守っていたが、十八日、日本にとって追い風が吹いたように見える出来事が起きた。
【中国人民銀行、預金準備率0・5%引き下げへ】
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20120218-OYT1T00756.htm 
あきらかに、中国の景気にはかげりがある。
 中国政府は、そのため、日本の金融緩和を受けて、こちらでも市場に資金量を増やそうと、手を打ったのだ。
 この一手に対する見方は様々で、
 「あ、やっぱ中国やばいんじゃないの」というものから、「おおー、中国が金融緩和してくれるなら、密接に貿易している日本は安泰じゃないの」というものまで。
 さまざまな思惑が聞こえたが、結果的に、日本にとってはよかったのではないかと思う。
 グライダーが、上手いこと気流に乗った。そんな風に見えた。
 日経平均は久々に水面に顔を出して息をついたように思えるし、円高の緩和も持続したまま、二週間が経過している。

 たった一冊の書籍が、日本の経済をここまで引き戻した。
 おそるべし大川総裁の霊言。
 ……ありがとうございます、と衷心より申し上げたい。
 霊言だけでなく、総裁の解説における、未来の実現能力はすさまじい。
 今だから正直に読了した感想を申し上げるが、あの、「日銀の白川総裁の守護霊霊言」は、霊言の内容としては、あまりに絶望的だった。
 だが、霊言集録の最後に、大川総裁が
 『日銀総裁の頭は固い。だが、声を上げ続けていきたい。それが「民の声」となる』
 と言う趣旨のことを述べていた。
 そのときは、
 「そうは言ってもなあ。政府が民主党で、日銀総裁はこんな石頭で、もう、どう見たって日本の経済は詰んでいるでしょう、いったい、実現党が声を上げても、どのぐらい効力があるか……」
 と、暗澹たる思いにつつまれていたが。

 全く予測もできなかった。
 まさか、発刊一ヶ月の後に、日本の経済が上向く未来が待っている、などとは。

 同時に、ほとんどの日本人は気がついていないだろうが、数十年にわたる一つの「経済的洗脳」が、一瞬、明らかにゆるんだ、と思う。
 そう、今にして思えば、よくわかる。
 私たち日本人は、今まで経済的な一つの「洗脳」にかかっていたのだ。

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