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日本本土に「中国領土」が出現する日~新潟市市長選の顛末
- 2010-11-17 (水)
- 幸福実現党観察日記
【いま、本州に「中国領」が誕生しようとしている】
日本中が、国防の議論を口にし始めた。
尖閣の衝突映像の流出が、日本人を変えようとしている。
あそこまではっきりした映像が流れても、中国を悪いと言わない政府。
支持率は二割台に落ちたものの、倒閣の声はマスコミから上がらない。
(……それにしても、そもそもあの映像で「アンテナが七本ある船」を称して、まだ「漁船」などと紹介しているマスコミ。あのアンテナの数はどうみても「工作船」である)
それに続く、投稿者の海保の「憂国の士」を巡る議論。
政府は投稿者を「逮捕だ」と息巻いていたが、世論の大きさにおそれをなしたのか、急遽、捜査終了を待たずに海上保安官を懲戒処分にすると発表。http://sankei.jp.msn.com/topics/politics/14322/plt14322-t.htm
そんな中で、影の総理・仙谷氏は、いよいよ情報統制を強める、と息巻き、大川総裁が「菅・仙谷によって国家社会主義が来る」と明言していたことが具現化しそうだ。http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101117/plc1011170031000-n1.htm
その半面、「政権をとれば、民主党は右傾化する」という総裁の言葉も、その兆しが感じられた。「防衛大綱」に関する新提言で、「沖縄の師団化」を求める声が、民主党内部から発せられるとは。http://sankei.jp.msn.com/topics/politics/13138/plt13138-t.htm
それを受けて、白熱する沖縄の知事選。
そんな中、大川隆法総裁は、先週末ブラジルに飛ばれた、という。
早朝に入ってきたブラジルの講演の衛星配信の白熱ぶりはすでにお聞き及びであろうと思うが、
小耳に挟んだところによると、大川総裁は、ブラジルに渡られる前に、「新潟に危険が迫っている」と語られた、とのことである。
「……鋭い!」と、心底驚嘆した。
実は、新潟では、このとき、日本の大多数が誰も知らない中国の重要な戦略拠点に対して、秘めやかな抵抗と戦いが行われていたのだ。
それはこちら。
11月14日新潟市市長選。
まず、候補者のご説明から。
一騎打ちの市長選。
写真の上が、共産党。
下が現職で、三選目を勝ち取った、篠田市長。
何が問題か。
この篠田市長が、今まで強行に進め、あと一期、四年でたいへんな意欲を燃やしているのが……
「中国領事館を新潟市に建てよう」
「そこを中心に巨大な中華街をつくろう」
というプロジェクトなのである。
「へえ、いいんじゃない?」
というあなた。
新潟が中国の拠点として徴用された場合、どんなことになってしまうか、少し解説させて頂く。
●新潟に中国領があれば、東京でやりたい放題ができる
まず、こちらのリンクをお読み頂きたい。
新潟で中国領事館建設反対運動をしている人たちが「よくぞ言ってくれた」と感涙にむせんだという、
櫻井よしこ氏の記事。
「中国の狙う新潟での大中華街構想」
>http://yoshiko-sakurai.jp/index.php/2010/11/11/
北朝鮮に中国が借りた軍港。
そこからまっしぐらに来れるのが、新潟。
その新潟に広大な土地を買い上げ、地元など一切無視して好き放題に領事館・中華街を建てることで、本州に中国の軍事拠点が完成する。
むろん、新潟市街は最初、中国人に翻弄され、やがて治外法権となり、数年もしないうちに「中国領宣言」が出されることとなるだろう。
離島ではない。
本州に、である。
とはいえ、新潟なんて、その場所を日本中の人が知りもしない都市である。
「新潟って、山形だよな」と、以前、マジで言われたことがある。
だから、多くの日本人は、新潟が中国領になると聞いても、
「まあ、新潟ならいいんじゃないの」
「首都圏からも遠いし」
「うちとは関係ないし」
などとお考えであろう。
そんなあなた。
日本列島の地図を広げて、(新潟と言われてもわからないだろうから)佐渡ヶ島がどこにあるかご覧あれ。
なんと、日本の本州の背中のまんまん中。
どういうことかおわかりだろうか。
今回の沖縄戦、実現党の戦略が実って、沖縄から米国海兵隊が出て行かなかったとしても、新潟に中国の軍事拠点があれば……。
東京が狙える。
関西も近い。
「いや、それにしても、軍を駐留なんて……そこまではまだまだできないだろう」
というあなた。
たとえ、軍を駐留させなくても、ここに領事館と中華街があれば、たやすく東京を陥落させられるのだ。
鍵は、領事館と中華街のすぐそばにある
「新潟駅」
の存在である。
新潟駅発の、「上越新幹線」は、一時間半から二時間で東京に着く。
中華街から大量の「中国人観光客」という名の工作員を、何の検閲もなく、やすやすと東京に送り込めるのだ。
領事館から指令を出して軍事行動を起こせば、新潟を出た工作員は、一時間半後には、東京のど真ん中で大量の工作員がやりたい放題。
やばくなったら一時間半で「中国領」の新潟に戻って中華街と利用時間に逃げ込めばおとがめなし。(本州の中国人犯罪者の、格好の逃げ込み先にもなる)
しかも、領事館と新潟駅から、車を二~三十分も走らせれば、新潟空港がある。
新潟は、米も多く取れ、魚もとれ、「徴収」すれば食糧には困らない。
ポイントをもう一度整理する。
・中国が北朝鮮に借りた港から直行でいける新潟港。新潟港のすぐ近所にある広大な「中国領」
・東京まで何の検閲もなく、一時間半で大量に人を送り込める駅が徒歩圏内の「中国領」
・空港まで車で二十分の「中国領」
・内陸部には田で豊富に米が取れ、海からは海産物も取れ、食糧に困らない「中国領」
これが突然本州のど真ん中にできようとしているのだ。
とんでもない事態である。
しかも、この美味しい土地に入り込むのに、日本人は全く無視してくださっている。
中国から見れば
「沖縄がダメでも、新潟があるさ」
と思っているはずである。
この「中国さんいらっしゃい」作戦は、「地元市民」も大賛成。
しかも、「市議会が全員賛成」、という事態なのだそうである。
(……「全員賛成」なんて、聞いたことがないぞ!)
地元の危機意識がきわめて低いだけではなく、日本中から注目されていない、ノーマークの土地。
今回の市長選も、篠田氏が「無所属」ということで、左翼性は黙殺され、単なる田舎の市長選、ということでマスコミには一切流れなかった。(民主対自民、という構図があれば、また結果も注目度も変わっていたのだろうが)
ひっそりと、日本人が気づかないうちに着実に入り込むことが可能な、中国にとっての重要拠点。
そして、新潟市に、「中国領」である領事館を建てることが正式に決まるのは、来月12月の議会でのことだ、といわれている。
習近平氏あたりの高笑いが聞こえそうではある。
【ささやかなる抵抗を続ける人々】
これを強力に推進する篠田氏は、左翼マスコミ上がりの「左翼市長」との誉れ(?)が高い。
反対の意志をあらわすべく、電話しても、メールしても、市議会はとりつくしまがない状態で、あげく「反対は市民から一件もありません」。
そんなわけはない。
市民の一部がささやかながらデモをし、ビラをまいている。農村の村社会の雰囲気を色濃く残した市の中で、先見の明のある人たちである。
いっぽうで、幸福の科学の一部の在家の有志たちも、この事態に気づいていた。
半年以上前、中国領事館の話があった時に、反射的に「侵略だ」と気づいたのだそうである。
残念ながら市長選と沖縄が重なったため、とうてい戦力を割く余裕がなかった。
確かにいま、何がなくても沖縄である。
そのため、在家の有志たちは、日中、沖縄の応援もやりながら、その合間に、一個人として、周囲の人々に、たかじんの委員会や、櫻井さんのホームページなどを手に、中国の危険性を伝え続けるにとどまった。
彼らの思いは一つであり、
『いつか日本じゅうが、この「隠された危機」に気づく日が来る。
それまでに、一人でも周囲の人に気づいてもらおう。
自分たちの土地なんだから、自分たちでできるだけのことはしよう。
それは決して私達の師である、大川総裁の説く精神に反するものではないはずだ。』
というものであった。
やがて、地元の雑誌が中国の脅威に気づき、記事にしはじめた。
「反対はない」「全くない」との一点張りで応じながら、じつは篠田市長にとっても、この運動は無視できなかったのがわかる。
篠田氏は、選挙期間中、市内を回りながら、あちこちの公民館で
「なにもいますぐ領事館をつくるわけではない」
「いまの領事館事務所はあと四年は契約が残っているから、私の代でもおわらない」
「それに、中国の富がいかに莫大であるかを考えて頂きたい。今は時節が悪いが、絶対にこれはプラスになるのだ」
と、いいわけに必死だったそうである。
そして、投票日がやってきた。
【隠れた数字に表れた、無言の抗議】
11月14日、市長選の夜。
開票結果は、篠田市長が圧勝。
しかも、前回、篠田氏は、総投票数のうち六割六分を得票したたが、今回は投票した人の八割ちかくが市長を支持した、という。
中国の脅威を囁き続けた人たちの声は、やはり無力だったのだろうか?
新潟は日本の人々が知られぬまま、そして市民が何も気づかぬまま、中国の軍事拠点になってしまうのだろうか?
いや、そうとはいえない、と、思う。
ここにいくつかの隠れた数字がある。
一つは投票率。
直後のNHKの発表では、
篠田昭 154,880 77.9%
石口徳夫 43,821 22.1%
有権者 656,806人 投票率 31.04%
とあった。
投票率三割?
低すぎる。
だが、ホームページでもこの通り。
前回、平成18年11月12日 新潟市長選挙
40.71 %に対し、今回は31.94%。
http://www.city.niigata.jp/info/senkan/kekka/shisei/H18sityou.htm
前回から比べて、多くの人々が投票に行っていない。
その中でも、篠田氏の得票数に注目してみよう。
前回は、三人の候補がいる状態で、篠田氏の得票数は「188,028票」。
http://www.city.niigata.jp/info/senkan/kekka/shisei/H18sityou.htm
今回は、一騎打ちにもかかわらず、篠田氏の得票数は、「154,880票」。
http://www.city.niigata.jp/info/senkan/kekka/shisei/H18sityou.htm
減っている。
三万以上の人が、篠田氏への投票をやめている。
大勝利をうけて、篠田氏は、八年の『善政の結果』をさかんに強調し、あまつさえ
「皆、安心して投票に来なかったのだ。投票しなかった七割の人たちも、ほとんどが篠田支持だ」
というような傲慢な言葉さえ、篠田サイドからこぼれてきた、という噂さえあるが、七割の人が投票を拒むという、この数字はあまりにも無残ではないか。
ちなみに、同時期に行われていた福岡市長選、Yahoo!のニュースによると
>投票者総数492,277、有効投票数486,533、無効投票数5,740、持ち帰り・不受理・その他4。
>投票率は43.67%で前回(2006年)の福岡市長選の投票率42.57%を若干上回った。
とある。こちらは、四年前、前回の新潟市と大差ない投票率だったのにたいし、今年は四年間からみると少し投票率が上がっているぐらいだ。
……今回の新潟市のように、いきなり一割投票に行く人が減るなんていうのは、尋常ではないのである。
そして、もう一つの恐るべき数字。
「無効票率」と「白票数」。
なんと、今回の新潟市の選挙での無効票は
無効票:5182票
無効票率:2.54%
となっている。
「うーん、新潟県人って、まあまあこんなもんじゃないの」
といわれそうだが、他市の数字を見て頂きたい。
同時期の新潟県内の小千谷市長選では、
投票総数22898票、無効票190票。
つまり、
投票率:71.04%
無効票率:0.83%
となっている。
無効票は1%程度。これがふつうなのだ。
じっさい、下記のブログを見ると、今回の新潟市について、政治家でも驚いておられる、ということがわかる。
http://miida.cocolog-nifty.com/nattou/2010/11/post-c697.html
加えて、白票の多さ。
白票というのは、書き間違いなどではなく、
「どちらも市長に相応しくない」という徹底的で明確な否定の意思表示。
2010年11月16日の新潟日報には、
「無効票は5182票。
前回より3千票以上増え、しかも、その大半は白票だった」
とある。
大半が白票、というのはすさまじい。
上記の新潟日報は、つづけて
「新潟の人々が、市政への不安を、あるいは、怒りを、反対を形にした」との分析を上げた。
自己主張が下手な新潟県人の意思表示を、ありありと見たように思った。
周囲の人々に意見を聞くと、
「せめて自民か保守が候補を立てていたら……」
という声も少なくなく、もっと凄いところでは
「自分なんてさァ、幸福の科学の会員なのに、今回もう、思いっきり共産党の人に投票したよ。ホント、我ながら『ありえねー』とか思ったけど、『誰に従うか、じゃなくて、どの意見に従うかだ』って総裁センセの言葉に従おうとしたら、領事館に反対していた共産党に入れるしかなくなっちゃったんだよなァ」
という声もあった。
なるほど、言われてみると、共産党候補の得票数は、四年前が22,655票だったのに、今回は43,821票。この中には、実現党シンパの票が少なからず入っていたのかも知れぬ。
しかし、いまや、戦いはおわった。
――人口六十万人の政令指定都市の市長選で、投票率が三割の二十万人、そのうち五千票が無効票。
この新潟市長選の異常。
だが、その「声なき異変」をよそに、本州における広大な「中国領」の出現を、新潟市議会が正式に決定するまで、あと一ヶ月もない。
……無念であろう、と思う。
最後まで人知れず戦った、北の町の戦士たちは。
だが、今回、彼らは、こうも思っているに違いない。
……この無念、沖縄に託した、と。
沖縄の知事選まで、あと数日。
この国には、まだ国を守ろうと陰になり日向になって戦う人々が残っている。
そして、意思表示をしたり声を上げる習慣を持たない、北の町のひとびとでさえ、「白票」という形で、まつりごとに対する懸念を、不安を形にしているのだ。
この週末、いよいよ、沖縄で、一つの戦いの山場がやってくる。
遠い南の彼方の熱い戦いの健闘を心から祈りながら、冬の凍える風の吹き始めた港町での戦いは、まだまだ続いていくことだろう。
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