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7月1日『「幸福実現党の心」&「田中角栄との対話」』(3)

【日本海・国家侵略の懸念がある土地は、国防の意味で造船系の仕事を起こせ】

 ・幸福実現党では、産業関係でまだ言っていないことがある。
 ・じつは、この土地は拉致の本場(爆笑)。ここは国家侵略の、これは最前線。
 ・だから造船系の仕事を起こす。原発なんかも近くにあるので、その辺も警備しっかりしなければ。
 ・韓国にとられている造船業だが、日本海側の警備を強化する意味では、造船っていったって、防衛関係を起こすこと。それは国民の財産を、守るということ。

 (小生 註:「国防的に危険な都市に造船誘致」というのは新しい観点。いまだに、大陸のプレッシャーを感じ、拉致に怯える人々の心をよく分かっていてくれるのだなあと胸が熱い。ここも角栄氏らしい思い遣りである。こんなこと、この土地の人に対して、今の政治家は誰一人言ってはくれないのだ。)

【消費税を上げたら出生率が下がる】

 ・民主党の子育て手当とか子守り手当だとか、それはそれで悪いことではないが、それと同時に消費税あげやったら、それもう帳消し。これは駄目。
 ・消費税上げたら子供の数、減ります。基本的に消費税上げっていったら、子供の出生率が落ちますよ。
 ・生活、苦しくなるし、高級品は買わなくてもいいけれども、日常、普通に必要なものは、買わなきゃいかん。子供の数が、増えれば、必需品の購入も増える。

(小生 註:消費税をあげることは少子化を進める、という法則めいた予見。指摘のキレを感じる)

【角栄さんの予言……この選挙は与党が負ける】

 ・景気が少し持ち直そうとしてる時、ここで増税に踏み込むのは経済音痴。
 ・ヨーロッパから不況の波が来てるし、日本は昨日、株価が今年の最安値。民主党政権、半年間で最安値をつけたということは、「この人選挙で次ぎ、負ける」ということ。
 ・株式市場は経済に詳しく、大体、政局の先読みをする。だから、与党が負ける時には株価は下がる。
 ・直前、一ヶ月に株価は下がり始めたので、菅さんは選挙、負けると思うよ。
 ・逆に、株価が上がってくるようだったら勝つ。先行き続投して、良い政策実現して、国の景気が良くなると思えば株価は上がる。
 ・マーケットは「負ける」と読んで、その混迷する政治の行方が読めない。どんななるか読めないために下がって、最安値につけたんだと思うんだなあ。
 ・ところが円には信用があって、欧米、特にヨーロッパからは、円の方に逃げてくる、お金、逃げてこようとしている。
 ・経済は、日本という国は、まだまだ底堅いと信頼されているけど、政治は信用されてない。まあこういうとこやなあ。

(小生 註:さらに、「株価が下がると与党が負ける」という見方も出される。このあたり、政治と経済との関連の解説が続く)

【成長戦略は絶対に必要】

 ・民主党の基本的な政策は、あんまり上手くいってないと思うね。
 ・もっとはっきり、まず成長戦略を絶対いって、成長戦略、失業対策も、「これ完璧に失業者吸収してやります」という必要がある。
 ・鳩山さんみたいに「ダム中止します」と言えば、失業者が余るのはわかっている。全国のダム全部、中止というのは、あれは駄目。
 ・ゼネコンは百万人も雇用している。国中のダムを中止にしたら、これは相当の首切りの嵐になる。どこに吸収するというのか。持って行くところはない。

【角栄流・人口増加の秘策】

 ・経済を萎縮させようとしてる傾向が出ている、小さくしようとしてるので、これから人口増加が必要。
 ・年金のために50%、60%、70%の税金を上げてくるというのは無理。国が傾く。若い人みな困る。
 ・これに対しては、子供増やさなきゃ駄目。若い層を増やすのが一番。「何としても産んでくれ」と、頼まなければならない。
 ・消費税、上げるのに今、菅さんが所得が低ければ消費税をまけるなどと言っているが、……次の人(実現党の政党会長)が聞きたい顔をしているが……それなら、子供を三人以上産んだら消費税まけると、おまけつけたらいい。
 ・「子供たくさん産んだら消費税まけますよ」として、三人マーク、四人マークというのを胸につけさせて、「あ! 三ツ葉マークですね」「三人産んだんですか?」「じゃあ消費税とれませんね」と、やる。
 ・「四人? 四人産んだ? じゃあ、消費税無しでさらにおまけ一品つけることになってます。なんかご希望のものおまけしますよ」……という感じで。
 とにかく子供増やした方が良い。これ増やさなければやっぱり駄目。
 ・それと公共工事は手を緩めたらいけない。国内の失業者が増える。
 ・人口を増やさなければならないので、意見はいっぱいあるだろうけれども、移民政策はやっぱり必要になる。労働力は入れないとこの国、保たなくなるのは確実。
 ・その彼らは、高次な仕事は簡単にはできないので、公共事業を続けるべき。そういう意味で開かないといけない。

(小生 註:子供を産むほどバッヂをつけさせて消費税免除し経済的優遇をする、というのは、これまた角栄氏らしい。こうして、「人々を喜ばせながら同時に国を富ませる発想」がつぎつぎぽんぽん出てくるのが、天才政治家という総裁の評価を強く思わせる。)

【角栄氏、「禁じ手」を諭す】

 ……ここで、候補者より「応援をしてくださっている政党や、個人がいらっしゃいましたら教えていただければ」という質問。
 それに対し、角栄氏は、
 角栄氏「それは君、禁じ手じゃないか。言っていけないんだよ」
 候補者「禁じ手ですか?」
 角栄氏「禁じ手だよ。いけないんだよ」
 とのやりとりがある。
 候補者は質問を変え、「旧、田中党の人たちへお言葉を」という質問になる。

(小生 註:後にももう一度出てくるが、候補者としてはどうしても、「旧田中派はみんなこっちへこい。娘も娘婿もこっちへこい!」というお墨付きがほしかったのではないか。厳しい選挙だし、候補者の気持ちもわかるのだが、角栄氏に言わせるとやはりそれは「禁じ手」であり、霊言の力ではなく、自力で勝ち取れと言う無言の指導があるように思う。
 これは実現党全体に言えること。
 長く宗教活動をしているので、みな、霊の言葉を錦の御旗にしようと考えがちだが、それはあくまで内輪でしか通用せず、万一それで上手くいったとしても、候補者達の実力ではないのだ。
 候補者達が自分では何も出来ないような人々では「民主党以下の働きしかできない」と言う言葉を語ったのは、山県有朋の霊言ではなかったか。
 では、「候補者が実力をつけるにはどうしたらいいか」というわけで、この後には、勉強法と、議員としての合格ラインが語られる)

【金権疑惑の真実】

 ・ワシはインテリではなかったので、インテリとの競争というか、インテリを使うためにものすごい大変だった。
 ・44歳で最年少大蔵大臣。大蔵省なんて東大のピカイチ頭の良いのばっかり。そういうの使うの大変だよ。小学校卒で。
 ・成り上がりっていえば成り上がりだったけども、「今太閤」ということで尊敬もされたけど、撃ち落とされたのは、結局、インテリに撃ち落とされた。
 ・高学歴の人達が、「それは卑しい奴だ」「お金の力で成り上がった」「実力で上がれるわけないから、お金まいて、金で買った」と。
 ・まあちょっとはやったけど、お金で全部、動かそうとは思わなかった。
 ・あれは「チップ」「気持ち」。日本的ではないが、欧米は良いサービスしてくれたら、チップを出すだろう。
 ・例えば、軽井沢で夏、ゴルフしてるとSPさん・警察の方があちこち立つ。そしたら気持ち・小遣いちょっと渡す習慣はあった。
 ・立花隆から見れば、金で警官まで買収してるように見えるかもだが、暑い中にそれはねえ、人がゴルフしてるのに警備してるなんて、気の毒な話じゃないか。だから、心付けをつけただけのこと。
 ・こういうのが「品性、卑しい」という風に取られたんだろう。正規の学歴がないから。
 ・儂も(候補者と同じ高学歴の)学校を出ていれば……今の「みんなの党」渡辺さんの親父さんは、行商やった苦労人だが学校を出、美談になった。

(小生 註: これは角栄氏ひとりの意見や自己弁護ではない。当時、マスコミは叩いていたが、じつは各界の要人などはあちこちでこういう考え方もあったと記憶している。)

【角栄流・壮絶勉強法】

 ・ワシは、学歴はなかったが、勉強はしてた。
 広辞苑も全部、読んだよ。君だって読んでないだろう? 広辞苑、隅から隅まで読みました。東大出だったら読んでない。だけど、だから広辞苑を隅から隅まで繰り返して読んだ。東大出の人間でも知らないような言葉まで勉強しましたよ、ね。
 ・夜は九時に寝て、十二時に起きて、十二時から二時間、三時間と夜中に勉強。
 ・経済や法律の勉強を一生懸命した。そして、個人でも立法、個人立法、三十三件ぐらい、出しました。

(小生 註:「辞書を読む」、というのは、小生の祖母も大好きだった学習法。彼女も、時代や家の都合で教育が受けられなかったことを死ぬまで悔やんでいた。この「広辞苑読み」、どれほどハードかは後述します。)

【角栄氏の出す政治家の必須条件……個人で法律案を作れる人間になれ】

 ・いま、演説が上手い、人気があるとか、もちろん当選のためにやらなきゃいかんことは一杯ある。
 ・しかし、君もいずれ政治家になるだろうから、政治家になったら儂から言いたいことは、
 「個人で法案つくれるぐらいの人間になりなさいよ」、な。

 ・個人で法案を作れるぐらい、でなきゃ駄目だよ。後で(後の席に座っている)政調会長がつくるだけに任せておいてはあかん。
 ・個人で法律案をつくれるぐらいの人間になっておれば、その中身はみんな認めてくれるようになるから。
 ・だから高等小学校卒で法案を個人でつくって、議員立法で私は出したんです。ここまでやるには相当、勉強しなきゃ駄目。大学を出て無くとも、一生懸命、法律や、経済の勉強をした。
 ・そういうのが裏にあるわけだから、それを私は金だけで、ダーティにお金で票、買って、権力、買ったみたいに言われるのは、半分、当たってるかもしらんけれども、半分は悔しい思いは思ってるよ。

 ・だから、「法案つくってみろ!」っていうことだな。
 法案というのはみな官僚指導でつくった。官僚は、ほとんど東大法学部出た連中で、彼らが法律を作っている。
 ・議員の方はそれを認めて通すだけの仕事。だからただの「運び屋」だよな。運んで多数決とるだけの仕事。
 ・だけど法律を個人で書けるだけの力はつけないといけない。それだけの勉強はしなさいよな。何が必要か考えて。
 ・な、いいか。個人で法案つくれるぐらいの人間になれば、時間の問題で君は政治家になれる。勉強しなさい。
 ・外で声を枯らして街宣するのも大事だけど、そういう勉強を続けていくことが大事や。

(小生 註:驚いた。「官僚同様に議員立法をするのが政治家の条件」とは……こんな厳しいハードルを自分に設けて精進していたのか。やはり神格がある人は違う。そして、実現党も全員、これができるようになれというのである)

【人間の努力は学校の授業を超える】

 ・いろんなことを勉強しなさい。いろんなことを。私は六法の勉強もし、広辞苑も全部隅から隅まで読み、宗教も各宗派、すべての宗教、一通り全部、勉強した。教養だからね。
 ・だから馬鹿にしちゃいけないんだよ。人間の努力っていうのは、学校の授業、受ける以上のものを得ることが出来る。それは、意志の力だ。
 ・高等小学校卒は、世の中、昔はたくさんいた。大臣なんかになれはしない。そこまでその間を埋めるには努力が相当あるのさ。それだけの努力をしたんだよ。
 ・東大法学部の奴らを、実際は人情だけで使ったんじゃない。本当に彼らが舌を巻いたのは、予想外のこと、「ここまで勉強してた」ということ。そこにビックリしたとこなんだよ。

 (小生 註:「相当な努力」というのは、具体的に言うとどういうことか。
 ……先ほどの広辞苑の話でいうと、小生も過去、祖母の影響で、広辞苑の一冊読破は挑戦した。一日8ページぐらいずつ、一年かければ一回通して読める……はずだと思った。
 最初は辛い。興味のない、脈絡のない項目を、五十音順に追っていくには根気がいる。
 だが、投げ出したくなる気持ちをねじ伏せて読んでみると、確かに面白い。知らない世界が開ける楽しさ、とでもいおうか。
 ……ところが、あの小さい字組が、かなりのくせ者。
 日課として続けていると、ほどなく目をやられ、頭痛眼痛でまいってしまい、情けないことに十分の一も行かずに中途挫折した。(色気を出してコウビルドの英英辞典なんかも一日数ページずつ読もうとしたので余計悪かった) しばらく辞書を見ると気持ちが悪くなった。
 ……というわけで、広辞苑読破一つとっても、具体的にやってみると凡人には大変。
 しかも、議員立法には当然六法など知っていなければならず、広辞苑読破など、あくまで勉強量の一部にしか過ぎない。
 だが、 その学びを、必ずややってみなさい、というのが角栄氏の教示。
 それをやりとげてこそ、情熱の証明だ、といわれている気がする。
 ……とりあえず広辞苑に関してですが、今度はあんまり根をつめず、速読の要領で目を動かす訓練をかね、かつ、三年計画ぐらいでやったら上手くいきそうな気がします……うまくいった方、ぜひとも角栄霊に報告しましょう。)

【高学歴だが温かい人情を持つことが大切】

 ・私は大川隆法さん大好きなんだよ。東大法学部出てて、儂を尊敬してくれているから、こんな有難い人、いないわなあ。
 ・人間性も、儂が勉強、努力家だったことも、ちゃんと認めてくれてるので凄いフェアだよな。
 ・東大や慶応などの出は、すぐ人を見下す人いっぱいいる。だが、学歴で冷たくなって、学歴のない人を見下すような人間は、人間として半端。たいしたことない。高学歴で十分尊敬されてるにもかかわらず、さらに人を見下し、下に見るのは偉くない。
 ・高学歴だけでなく、暖かい人情味もっているというかなあ、人の気持ちがわかることは大事。
 ・君もこれから、勉強して知識も増やして、人を指導できるような立場になると思うけども、同時に人情味と、この世的にはコースとしては恵まれてなかった人達の能力にも光を当ててあげる気持ちを忘れないように。

(小生 註:この暖かな気持ちが天国・地獄をわかつのか。当会の言葉で言えば「愛」。)

【田中角栄氏、現在の支持政党】

 ・で、何? 誰、応援してる聞くか? それを儂が言っちゃいけないんじゃないか。
 ・自民党も、民主党も、そりゃあ、いろんな党も、みな頑張って欲しいけども、今、幸福実現党の、正心館に来て、わざわざ新人候補の君と話する時間をとってるということはー……どういうコトかナ?(爆笑)
 ・小さい声で言うが、70歳ぐらいは、引退勧告の年齢だね。
 ・儂は、君が儂を尊敬してくれるという条件をついてるんだったら応援するよ。(満座から拍手)

(小生 註:名前を言わなかったが、七十歳ぐらいの政治家、とはみなさんご存知の闇将軍だろう。しかし、ここで、候補者をべた褒めして応援する、と仰っているのだが、この後の質疑で、後ろの席にさがった候補者が咳き込んだときに、「オイ! セキするなっ! ちゃんと聞けっ!」と叱っておられた。人を良く持ち上げるだけではなく、厳しく目配りを聞かせててるのだと舌を巻いた一事でした)

……以上、候補者の質疑応答は終了。次は黒川白雲政調会長との面談。

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