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その日、「米軍は沖縄に必要だ!」と、大群衆の中で叫んだ実現党

 これを書いているのは五月六日。
 突然「沖縄問題に関して県外移転はやっぱり無理でした」、といいだし始めた。
 もう、社民党は連立を切るというわ、沖縄はいきり立つわで紙面は大騒ぎになっている。
 驚いたことに、鳩山首相の頭に、ようやく常識が入ってきたらしい。
 しかし、鳩山総理がそれに気づくのに払った代償は、自民党が長年かけてようやくまとめあげた「奇跡」ともいうべき基地存続のプランをめちゃくちゃにふみにじり、
 アメリカからはトヨタでバッシングされ、(←あれは日米安保を切るぞ、と言う警告であるのに、日本人は気づかない)
 中国からは、今まで国外追放だった自国民を次々死刑にされ、潜水艦が隊列を組んで近海を行進する(←これから日本は中国の領土にするぞ、という行為なのに、日本人は気づかない)、
 ……など、日本人の生命をかなり危険にさらす外交をしたあげく、というのがなんともなさけない。

 さらに、それに日本のほとんどの人々が気づいていない、というのがいまの日本という国の痛さなのだ。
 この件に関しての数少ない救いといえば、ようやく最近、「国防」という単語が、テレビで数多く発言されることになったことだろうか。それまでは「国防」などとは、憂国の士や軍関係者、専門家ぐらいしか口にしない単語だった。
 少しは日本人にも危機意識が芽生えてきたのか……と思いきや、なんと、今度は、どこから「国防」するのかが、よくわかっていないらしい。

 今朝のテレビでのこと。
 
 こんな事態になっても、相変わらず日本のテレビは、「オレたちの民主党のよいところ探し」をコメンテーターが声高に言い立てている。

 そんな中で、沖縄問題に関し、オウム教で売り出して大学で教鞭をとるまでに名を売った江川某という女性が、議員の小池某という女性に
 「あなたたちは、抑止力抑止力って、何からの抑止力をいってるんですか?」
 というような質問を聞いたそうである。
 小池さんが答えようとしたら、コメンテーターの一人が小池さんに答えさせるのを遮った、という一部始終が流されたらしい。
 (らしい、というのは、こういう番組がキライで見るのが辛くて、あとで見た人から効くことが多いので……)

 これが本当なら、日本のメディアの認識力と情報統制を一瞬のうちにすべて晒した一幕ではないか、と思った。

 ……「どこから国を守るのか」、本当に分かっていない。
 これが一般の知識人と言われる人々の姿であり、それを信ずる日本人の姿である。
 ……そして、正しい答えを伝えようとした議員を遮ったコメンテーター。
 意図は分からないが、もしこの人が、テレビ局が中国ににらまれないためにその名を出すのを遮ったとするなら、もはや日本は知らないうちに中国領になりかけているということだ。

 このあたりを全くおかしいと思わないのが全国民のレベルなのか。
 どこがまともな情報を流してくれるというのか。
 誰かきちんと声をあげてくれよ、正しい知識を入れなければ、とんでもないことになる……というところで、「日本のマスコミが黙して語らぬことはこれだ!」と、正論を国内外に言い続け、海外ではきちんと評価されているのが幸福実現党なのである。

 その一例が、これ。
 Stars & Stripes(星条旗新聞)……米軍関係者に発行される、今一番ホットな米軍基地ニュースを伝える新聞。http://www.stripes.com/index.asp
 (六本木ヒルズのすぐそばに、米軍の軍施設のようにして新聞社があるのだ、と聞いたことがある)

 この日の4月27日の記事では、「数千人の日本人は普天間に反対だ!」と、いかに日本人が「アメリカ出て行け」のアピールをしたかという、日本人にとっては情けない記事が載っている。
Thousands rally against Futenma plan
Stars and Stripes Archives – 4/27/2010 – News
アドレスはこちらhttp://www.stripes.com/article.asp?section=104&article=69598

 ここで、なんと、国内では全く無視されている幸福実現党が、記事で紹介され、しかも、ページに掲げられているスライドの最後にどうどうと載せられているのは実現党の御仁である。

記事引用「Not everyone at the rally was against the relocation plan.

Masakazu Isayama, a representative of the Okinawa chapter of the Happiness Realization Party, passed out leaflets supporting the U.S. Marine presence.

“We want people of Okinawa to know the importance of the presence of U.S. military on Okinawa,” he said. “Chinese warships recently came close to Okinawan waters. If the Marine Corps leaves, Okinawa will be open to a real threat from China.”」

 ……立派だ。

 ページを出して、スライドを流しっぱなしにしていると、最後に実現党の写真と主張で静止画になるため、日本人にはこういう意見を持つ人がいるのだ、というかなり大きなアピールになっているように思う。
 国内のメディアからは、こんな捉え方をされているなどとは、思っても見ないことだろうな。

 なんでも、この日、大群衆が「米軍出て行け」と感情的になってたあの会場に、数十名の実現党のシンパが乗り込んで、「米軍は沖縄に必要です」という趣旨で、大々的にパンフ配りをしたのだそうだが、いきりたった人々から怒鳴り込まれるわ、張り紙をはがされるわで、大変な目にあったという。
 しかし、彼らはなにをされても笑顔で対応し、しかも一歩も引かなかった、ということである。

 活動員のみなさん。
 本当によくやってくれました、と申し上げたい。

 これが米軍関係者のプレスに載った、ということは、実現党は、日本人はばかばかりではない、と、この日、世界でたった一つ、日本の面目を大きく守ってくれた勢力だったのである。

 それにしても、沖縄の人々は、ほんっとうに中国が危ないと思わないのだなあ、と感心する。

 実際、沖縄の人々が希望するとおり、アメリカ軍基地が沖縄からなくなったらどうなるか。
 まず、

・韓国は、あらためて、この前の戦争の個別補償の実施と竹島領有を認めろと言い、
 ・北朝鮮は、日本が行っている北朝鮮への制裁の全解除をして、さらに多額の経済支援をしろ、ぐらい言い、
 ・中国は、同じく拠尖閣諸島、沖縄の占領し、そして日本の属国化を目指すだろう。
  中国は、現在もれっきとした力による侵略国家である。
 1973年の米軍のベトナム撤退に合わせて西沙諸島を奪取し、1992年のフィリピンからの米軍基地撤収後、南沙諸島占拠を加速させた。
 中国が恐れているのは米軍だけであり、米軍が手を引いた地域では中国が手を伸ばす。力のない他国の抗議はいっさい受けつけず、実効支配している。

 ……なのに、それらは一切、人々の口に上ることがない。まるで中国という国が二十年前ぐらいの途上国である続けているかのようなスルーっぷりだ。
 いかに、中国からの報道規制がかかっているとはいえ、この国のマスコミはもはや北朝鮮のマスコミを笑えない。

 ……こうした事情を受けて、幸福実現党は、沖縄にも参院選の候補者を立てることに決めたそうである。
 今回も、派手な戦を打つつもりでいるらしい。

 そもそも、自分たちは落選し、恥をかくことがわかっていても、「この国の人々に対して、国難のプロパガンダを行う」、というのが、前回からの幸福実現党のスタンスだった。

 宗教政党でなければ出来ない無私の志。
 古今の物語に出てくるような、無私の聖職者、というのは、いまでも生き続けているのだなと、彼らを見る度にそう思う。

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