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民主党と松下政経塾、そしてHS政経塾

★民主党と松下政経塾

この年の暮れ、短いテレビの特集を見て感じたことがあったので、ちょっと書いておきます。
 2009年12月29日のスーパーモーニング、タイトルは【松下政経塾にマル秘潜入】という特集がそれ。
 内容は、

 『神奈川県茅ヶ崎市【施設】「松下政経塾」の塾生たちに密着。
 「松下政経塾」とは、経営の神様・松下幸之助氏が1979年に私財70億円を投じて設立し、数多くの政治家を輩出したもの。
 鳩山内閣の松下政経塾出身者は8人……』

 ということで、松下政経塾の特集が組まれていた。
 鳩山内閣に8人? 
 ……筆頭は、前原誠司国土交通相。
 いや、今回の内閣にはそんなに多く、松下さんの政経塾を出た人が入っていたのか。

 そもそも、松下政経塾に関しての情報の露出というのは案外少ないので、鳥越さんの左翼な番組ではあるのだが、そのまま見ることにした。

 画面では、塾生の一日を映しはじめる。

 早朝、塾生達が黙々と掃き掃除をしている。
 松下政経塾の一日は、早朝に起床して掃除から、であるらしい。
 ほうきとちりとりで外をはいている塾生さんに、
 リポーターが「どんな気持ちでやっていますか」と聞くと、その塾生さんは掃除の手を休めずに、一言。

 「……自分の心を掃き清めるつもりでやっています」

 ……って、「周利槃特」そのまんまじゃありませんか! 

 そして、早朝のランニング、食事(おかわり自由)、一日の「修行」とでも言いたくなるような、学習や研修のカリキュラムに入る。

 また、パナソニックの販売店で研修生として営業に行くことなども塾生さんの「修行」のうちで、ようやく一台、消火器の契約をとって、心底嬉しそうに販売店にもどる塾生さんの様子が映っている。
 これもなんだか托鉢僧みたいな感じがする。

 全寮制で、塾生さんの白を基調としたすっきりとした自室などが映されて、さらに寮生の毎日は、修行僧のような毎日であることが説明される。
 スタジオでは、政経塾と言っても、票の取り方や演説の仕方などは一切教わらず、徹底的な人格修養を目的とする、という点に、コメンテーターから驚きの声が出ていた。

 ……さすが松下幸之助氏。
 幸福の科学が設立予定のHS政経塾も、こうした雰囲気に近いのではないか、と推測しながら特集を見せていただいた。

 しかし、これだけの政経塾を出ながら、多くの閣僚が民主党支持……というか、いまや「松下政経塾は、民主党の士官学校」みたいに言われているのは、塾全体に、なにか、こう仏教的に言う「正見」の部分がずれているのではないかと思わざるを得ない。
 
 けれども、松下政経塾とは、本来、親米的で、富国強兵のような思想になじんでいるという話を聞いたことがある。
 どこで聞いたのかというと、左翼の団体が「政経塾は危険だ」「監視しろ」みたいなことを言っていたのだ。
 ……「敵」が言うのだからまちがいあるまいと、記憶に残っていたのだ。
  実際、このテレビの特集では語学、書道・剣道のほかに、儒教の講話を学ぶ……という部分しかうつっていなかったが、自衛隊の体験入学などもカリキュラムにあるのである。(左翼番組として有名なスーパーモーニングなので、それはやはりまずかったのだろう)
 本当は、幸福実現党のすべき仕事を果たすのはここであってもおかしくはなかったのだ。

 しかし、今や政経塾は民主党べったりの感がある。
 松下政経塾の相談役である稲盛和夫氏は、「明治維持に次ぐ平成の維新」と褒め称えた張本人。(

 不思議でならないのだが、入閣した政経塾の出身者達は、民主党が、自分たちの師である松下幸之助氏の理想とは真逆の、「貧しさの平等」を一気に推し進める方向に向かって走っていることを少しもおかしいと思わないのだろうか。(それとも、民主党の中から、左傾化に対する何らかの抑止力になってくれるのだろうか)

 志の高い「教祖」、松下幸之助氏が没したあと、完全に「邪教」に荷担しているように見える政経塾。

 まるで、りっぱな霊場を作ることに成功した宗教施設が、カリキュラムはそのままで、そっくり邪教にのっとられたかのように感じて、見ていて切ないものがあった。
 ましてや、亡き松下幸之助氏にとっては、さぞ辛いことだろうなあと嘆息せざるを得ない。
 ……ホントに、一体どうしてこうなっちゃったんだろうなあ、政経塾。

 それにしても、 政治のノウハウなど何も教わらないの、こんな修行僧みたいな毎日を送った政治塾の出身者が、政界でどんどん多数派に成りつつあるというのは、一つの大いなる実験の成果だと思われる。
 そういうスタイルの塾は立派に機能しているのだ。
 来年あたり、幸福の科学が作るという『HS政経塾』って、もろにこんな感じ、いや、もっとグレードアップしたものになるに違いない。

 ……党の本体だけでなく、こうした周辺機関に関しても、見ていて楽しみが多い幸福実現党なのでした。
 
★小生より年始のご挨拶

 遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
 昨年中、足をお運びいただいた皆様、つたない記事を読むに時間をさいてくださり、本当にありがとうございました。

 また、小生が11月に倒れた際、小生への支援の祈りを呼びかけてくださったオーパさま、みなさま、ありがとうございました。
 なんと、「祈りましょう」と言ってくださったその直後、
 サーバートラブルで、Googleの圏外に出されていたサイトが、いきなりがつんと検索ワード「幸福実現党」最初の一ページに復帰していました。
 ただ驚愕です。
 伴侶「すごいなあ。重しがとれたという感じそのものだね」
 と、心底感心、夫婦でみなさまのサイトに向かって手を合わせた次第でした。
 祈りの力は偉大だなあと感じた次第です。
 みなさま、本当にお世話になりました。
 
  今年の記事は、とにかく地味にノートの整理をしたり、備忘録代わりに見聞きしたことを手短に残すつもりで更新していきたいと考えております。
 月並みですが、みなさまにとってよい一年になりますように。

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