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9/2 大川総裁講義 宗教家の政治活動(1) 百万票突破の実績はカルトでない証明

 画面に現れた、濃いグレーのスーツの大川総裁は、枯れ果てた声ながら、三ヶ月前と同じ淡々とした口調だった。
 「マイナスの部分よりプラスの部分を評価してゆきたい」という言葉から、今回の選挙についての講義が始まった。

 「当会の今年の方針、『勇気と気概』があるところを見せた。
 7月で惨敗だろうと予想は立っていたがそれでも玉砕覚悟で全員つっこんだのは気概と勇気を世間に示し、警鐘を鳴らした。
 宗教が政治に活動を開始し使命を果たそうと志した面には一定の成果。
 日本に「気概」のある者が出てきたことを示したのは大きな成果」(要約 小生)

 ……だいたいここまでは、今までも語られてきたところの総括。
 しかし、あらためてこの大将が凄い、と思うのは、七月の時点で分析ができていても、「必ず政権を取る」と言い切り、圧倒的な自信を見せて、得票数を倍までもっていったことだ。
 大将が微塵も動じなかったため、全軍は全く崩れなかった。
 これはふつう、できない。
 普通は、都議選の惨敗の数字が出たところで、弱気になり、どこかにそれが出るものなのであるが、総裁はまったくそうした面を感じさせなかった。
 街宣を見かえしても、全くゆるぎがない。弟子達はその姿を見て、全き(まったき)安心の中で戦うことができたのである。
 しかも、「弟子の負けがわかっているから、最前線に出て一番の矢面に立つ」という行動である。
 つくづくすごい将だと思う。、
 さて、次からが総裁の選挙の分析、これがまた面白い。

 「比例区0.7%は都議選の数字。
 ここから出した総裁の目標は1%の票の獲得だった。突破できれば一定の実績。
 結果は小選挙区で1.5%。みなさん、相当頑張られた。
 政党でない、圧力団体としては日本一(笑)になった。ふつうはどんな圧力団体でも、六~七十万票ぐらい。」(要約 小生)

 「百万人ということは、66人に一人が投票した。そんなにバカにした数字ではない。すでに、百人に一人ではないのだ。
 たった三ヶ月。本当に選挙に出るのか疑問だったというのにそれだけの方が入れてくれた。
 百万票の壁を突破した。
 カルト宗教の壁は突破した。
 百万人の人がだまされるということはないのだ。」

 なるほど、百万票の意味はそこにあるわけか。
 オウム教とは違う。あちらの選挙と比べてみたらよろしい。
 幸福実現党は、立派な政策を立て、説明し、街宣で演説して、百万票を得た。これでなお「オウム教と同じ」とか言っていたら、その人のほうが笑いものになるだろう。
 なんにせよ、めでたいことである。

 そして、当ブログでも記した不思議な現象について、総裁の分析が語られる。

 「小選挙区が上というのはおかしい。ふつうは逆。
 これは、時間が上がってくれば逆転するだろう。
 この理由を考えるに、政党名のほうはCMでは見たが、実績もなく、活動の姿を見られなかった。
 いっぽう、個人は姿を見せることができたので、そうして活動している個人の姿を見た人が、投票した。
 時間をかけて接触面積をかければ票が集まるということだ。」

 
 これこれ、ここの総裁の分析が、ぜひ聞きたかったことの一つでした。
 なるほど……やはり、政党名では、信用度が弱かった、ということか。
 しかし、政党とは個々人の集まりである。
 個々人に信用がもっとついてくれば、政党のほうにもついてくるだろう。新しい党ができ、信用をかちとっていく、ということはそういうことなのかもしれない。
 それにしても、「みんなの党」五百万票は入りすぎだろう。あれは本来、幸福実現党に入るべき票のような気がする。
 国会議員が居るだけで、ああも違うものか。
 つくづく、一人も議員がいないシロウト集団からなる新しい政党が誕生すると言うことは難しいものだ。
 これでは永田町の水がよどむのも無理はない。

 「自民から民主に流れた議席、百は取りたかったが、とれなかった。
 だが、人の心は移ろいやすい。
 二百議席増えても、一年後には二百議席失うということはよくあることだ。
 民主があがっていくときには、票は取れなかったが、下がるときには取れるかも知れない。」

 さあ、ここからが面白い。
 大川総裁の、鳩山民主の未来予測がはじまるのである。((2)に続く)

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