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増税を確定した自民党と、大減税成功中の英国、そして幸福実現党と共産党の不思議な関係

 自民党、公明党が、「景気回復後の消費税アップ」を名言した。

 時事通信http://www.jiji.com/jc/zc?k=200908/2009080600808

 これに対して、赤旗、全労連などが、自民党批判に面白い記事を使っている。
 それがなんと
 「イギリスは大減税中で、しかもそれで小売りなどの総売上が増えている」というフィナンシャル・タイムスの記事。
 赤旗の記事 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-04-16/2009041601_02_1.html
 全労連ブログ http://blogs.yahoo.co.jp/zenrourenpower/27069878.html
 
 イギリスの減税に対して、「こんなもの本当の経済対策ではない」と批判する声もあるらしいのだが、( http://blog.goo.ne.jp/kitaryunosuke/e/5fee46dc6767f08c162afc462422a00d ) なんといっても具体的な数字で見事に実績が上がっている。

 これを共産党が熱心に宣伝に使っている……って、ちょっと待った!

 小生はこれを見て、異様な感じを受けた。
 共産党が、「景気が良くなってみんなお金持ちになりますよ」といって、減税を推奨している?
 おかしい。
 共産党である。
 「貧乏は正しい」(橋本治氏)といってきた共産党である。
 「財源が何だ」「弱者の立場に立て」「みんなで貧乏になるのが理想郷だ」といってきた共産党である。

 それが、具体的数字を表して、「やめたほうが豊かになるじゃないですか」という批判を展開している。

 ……これ、幸福実現党がいいはじめたことだぞ。
 共産党までが、幸福実現党出現以来、いままでと違うことを言い出したように見えるのだが、気のせいだろうか。

 …… じつは、ソースがすぐに消えてしまったので、WEB魚拓などで探しているのだが、七月中に、小生は、確かに先日、「共産党が消費税ゼロ」を打ち出したらしい記事を見たことがあるのだ。
 すぐに撤回されて共産党系のホームページから消えてしまったが。

 すごく興味深いことが起きている。

 共産党と言えばマルクス主義、マルクス主義と言えば「宗教は阿片」である。
 彼らから見れば、宗教家など、麻薬中毒者であろう。
 ところが、共産党が麻薬中毒者だと決めつけている宗教政党のほうが、鋭い根拠と深い洞察をもって自分たちの上を行く「消費税全廃」を打ち出し、共産党は明らかに宗教政党の主張を後追いしているようにみえてしまう。

 左翼どっぷりのマスコミは、「宗教はモノを考えない連中の集まり」などと喧伝しているが、このままでは、その説に半し、唯物無神論者より聖職者の方が頭が良い、という結論がでてしまいますぞ。

 まあ、小生はマルキストよりブラウン神父の方が頭がよいと思っているので、こんなことは不思議でも何でもないが、一般常識から見れば、ちょっと異様な現象だろうから、書き留めておく。

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