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「幸福実現党宣言」を聞く(7) 天皇家を苦しめたのは日本国憲法

 しかも、総裁曰く、「第一章の天皇制の項目には、天皇家の人々の健康を損なう激務がもられている」「実際には何の権限もないというのに、元首として外交の場で振る舞わねばならない。普通の人ならおかしくなる。」(要約 小生)など……つまり、私たちは、とんでもない変な激務をとある一家に「日本国憲法で決まってますから」と、しょわせて、ほったらかしにしていたのである。

 その結果、ここのお宅の(失礼)ご夫婦は体を悪くするは、お嫁さんは二代にわたってひどく苦しむわ……神道の最高位の聖職者一家は、なんと、ありがたい日本国憲法によって不幸になっていたわけか。

 確かに。
 人権侵害だろう、これ。 
 普通、会社からこんな訳のわからない仕事を、しかも大量に押しつけられて体をこわしたら訴訟になる。だが、天皇家の人々はどこにも訴えようがない。

 しかるに、憲法は絶対正義と教え込まれた我々は、「お気の毒だねえ、たいへんだねえ、天皇家にだけは嫁にやりたくないねえ(←心配しなくても普通やれませんって)」と、テレビのこちらで言うだけであったのだ。憲法を変えればよかっただけのことなのに。

 ……しかし、大川総裁がこの講義をするまで、天皇家という神道の最高司祭の宗教者の家に生まれたり嫁いで仕事をしているひとたちの苦しみを、真剣に考えて取り除く案を出した人というのは、今まででなかったわけか。
  ある意味天皇家というのは究極のマイノリティーで、同じ立場の人々などいないわけだから、その苦しみに目を向けてなんとかしようなどとは誰も思わなかったのだ。

 それは、同じ宗教家である大川総裁が、もう二十年近くすさまじい激務に耐え、あげく、過労で心臓が半分停止した状態から復帰して(大病院の医師団は愕然としたらしい)、いまもまた激しい激務に耐えている御仁であるから言えたことではないかとも思ったりした。

 さらに、「「白馬は馬ではない」という論法で、天皇の国事行為や自衛隊についてはうまくごまかしてきたのだ」(要約 小生)、という言及がある。
 言葉のごまかしは、いいかげんにしろ、というわけである。

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