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「幸福実現党宣言」を聞く(6) 天皇制について

そして来た。第一章 天皇制。

 なぜこの章が問題なのか。
 そもそも、幸福の科学、というのは、天皇制を尊重している。 

 過去の講義でも、幾度も、「文化的には、他国にはない制度であり、なんらかの存続を」といっている。
 百数十代続いた「王家」は、世界でも貴重である、と。

 だから、当然、左翼のような「王族がいるから貧乏人がいるのだ」いう目茶苦茶な意味での批判ではあるはずがない。
 では、どこが問題か。

 「この天皇の条項のある場所と、内容がめちゃくちゃ」なのだそうである。

 総裁曰く、「主権が在民であるのに、第一章が天皇制であるとはおかしい」(要約 小生)

 ……その通りだ。すまん。今まで気にもとめなかった。言われてみれば確かにおかしい。

 その理由は、単に「敗戦後の混乱期に、交渉相手がいなくなり泥沼化することを防ぐため」「古い憲法との折衷案」(要約 小生) という、当時の緊急脱出的処置だった、というわけである。

 その結果、天皇はある時には元首としてふるまいつつ、実は元首でなくて「ふりをしているだけ」の状態が戦後ずっと続いていて、「結局決定権をもつトップが誰なのかわからなくなり、結論として、他国からの信用が今ひとつ無い理由」(要約 小生)ということである。

 責任の所在をうやむやにして、誰も傷つかなくていいように持ってゆき、すべてを丸く収めるというのは、日本人の得意技なのであるが、それでは他国から見て信用が無く、今後、世界が嵐に巻き込まれたときに、非常に不利益を被ることになる、という図が、総裁の目には見えているのだろう。

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