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「幸福実現党宣言」を聞く(4) つっこみどころ満載の前文

 そして、いよいよ憲法そのものが俎上に上がる。

 さあどこから来る? 

   正直、この団体に最愛の身内がいて、自らも総裁を高く評価する読者の一人としては「お手柔らかに。御身が叩かれるような言葉がどうかでてくれませんように」という気持ちではらはらしどおしだったが……。

 ……当然、そんなささやかな願いはぶっとばされるわけである。

 ふつう、宗教団体の憲法改正論、といえば、信教の自由、について、「公の場で宗教を論じることを禁ずる」の部分をまっさきに問題にするであろう。

 ところが、総裁曰く、『現、日本国憲法の、大きな問題点は、「前文」と、「天皇」という第一章にある』という。

 驚いた。
 とくに、憲法前文。これが我々を苦しめているとは、疑っても見なかった。

 前文について、総裁は「信じられない悪文」「翻訳文であるために何が言いたいかわからない」(要約 小生)という。

 ああ。百マス計算の陰山英男校長 (←日本国憲法を美しい日本語として生徒全員に暗唱させている御仁) が聞いたら卒倒しそうだ。 

 ちなみに、百マス計算の理念や陰山英男校長のとりくみについて、宗教界で最も評価しているのは幸福の科学である。
 なにせ、幸福の科学の、信者子弟の無料の私塾でも一時期、全国で百マスを常用していた。
 陰山校長は、幸福の科学に近しい教育論をもっているはずなのである。

 ……ああ、だが、その陰山校長、いや、全国の教員をすべて敵に回すのか。
 回すのだろうな。
 総裁は、理に合わぬことは、いくら叩かれても主張を曲げない御仁だから。

 ……憲法前文に戻る。

 小生たちは、小中学校で、陰山校長のような理念をもった先生方に習ってきた。

 そして、「この美しい文章」が理解できないのは自分の頭が悪いからであって、難しいことを書いてある憲法は尊いのだと思ってきた。

 違っていたのだ。 確かに、冷静に考えてみればその通りではないか。これは翻訳文なのだ。

 いきなり、思いこみをクラックされた気分である。 

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