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映画「ドラゴン・ハート」感想(3) いや、もうここまででユートピアですよね?
- 2025-06-08 (日)
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ストーリーはこうです。
『山登り少年の中学生が夏休みを持て余して徳島に行ったらいきなり川で死にました。そこへ近くの山の神様が出てきて、生き返るために地獄霊界を見て自分が生きる理由を探してこいといわれて、鈴を渡されて地獄めぐりをはじめます。』
まず冒頭です。
真っ先に思いました。
「主人公、キミん家、金 持 ち だなぁーーー!!!」
……すみません。ちょっとびっくりしたもので。
(すごくいい家だし、お母さんもバリバリに働いてて、働きながらこんなに家をきれいにしておくの大変だろうなーキーパーさん呼んでるんだろうな、とか、ぽんとANAらしき飛行機で徳島に行けるとか)
さらに知人から
「この部活、中学生にしてはすごい本格的な山登ってねぇか」
と言われました。えっ そうなの?
つまりは、中高一貫、みんな良家の子女で、中学生にしてプロっぽい挑戦ができるような余裕のある子たち、的な?
おお……庶民からちょっと、いや、かなり上ですね。
◆
そこから徳島に飛んで、以降えんえん徳島を映している訳ですが、ここはひたすら、
「美術、最高! 美術、最高!」
と叫びたい。
その一言につきます。
徳島空港を見て感激しました。実物まんまじゃないですか。
その後も続く徳島の自然。最っっっ高に美しい。
日本のアニメは現実を美化する力がほんとすごい。
(つい数週間前も、アニメ「ざつ旅」五話で、新潟の粟島の一周旅行の話をやってまして、「こんないいとこだったっけ?」と見入りました。)
イトコちゃんのご自宅のごちそうも美味しそうでしたし、もうこれはアレですね、徳島の観光紹介ムービーのお手本ですね。
穴吹川に潜水橋に空、「となりのトトロ」みあふれる映像に「ああ~~ここは~」って地元紹介の歌が入ってくるわけですが、
絶妙に入ってくる三味線のアレンジが心地よいです。
この歌だけでなく、今回、劇伴スタッフが一段といい仕事されてます。
さらに演出とかシナリオのテンポがとても良いです。
何気ない風景、夏の道場、剣道場からの「カギよろしくね」からの自転車カタンの流れも見ていて心地よかった。
橋の下のアングルからの絵で、子供たちの足がぽんと投げ出されるシーンもよかった。
「気持ちいい劇伴を聞きながら徳島の自然と風景を味わうアニメ」といっても過言ではありません。
今度徳島に行くときは事前にこれ見てから行きたいですわ。
徳島のお役所さんはこの映画を編集して、空港とか観光案内所で流していただきたい。
徳島が何倍も美しく見えますから。リピーター増えますから。
……って、ここまで見てきて、あれ? って思うわけですよ。
もうここまでで十分「ユートピア」じゃね?
うん。もう、ここまでで理想の日本ですよ。昭和からそのまんままっすぐに発展した感じの。
なのに、「この日本」で半分地獄に落ちてんの? 厳しいなぁ……と思いますが、その理由がこれから映画2時間弱を使ってじっくり明かされるわけです。
◆
なお、実力派の声優みなさんも、(あまり最近の方は詳しくなくて恐縮ですが) ばっっっちりといいお芝居なさってます。
主人公は「山田浅ェ門典坐」さんですよね。地獄楽の。
(それぞれの声優さんのwiki見てもこの映画が載ってなくて、たぶんwikiの編集はファンの方が書き込んでるんだろうと思うんですけど、みなさん声優さんを守ろうとしておられるんだろうと思うんですよ。とりあえず以下、このブログでもし名前を出すことがありましたら「典坐くん」と呼ばせていただきます)
この主人公のキャラは当初、「芥川龍之介」をモチーフにして線の細い感じにする予定だったそうですね。
いやー、「脳筋山歩き少年」に変えてくださって本当によかった。
文系で異世界というと、「文豪失格」のセンセーみたいなキャラを想像してしまいますからね。
そのイトコちゃんは剣道部の主将で剣道も強いにもかかわらず、 性格が大人しめで「見える子ちゃん」なわけですね。
ただ、なんというか、イトコちゃんに関しては、「見える子ちゃん」としての、いつもおびえがちな印象がちょっと残念な感じがしました。
そのあたり、映像や時代風景・風俗は新しくしていますが、少年少女像が「昭和」な気がします。
大川総裁のアニメに関する認識とか理解が影響しているのかもしれません。
まあ、懐かしい風景にあったレトロな感じのキャラ、といえばそれまでなのですが。
そして、いよいよ霊界編に突入です。書けそうなら続きを書かせていただきます。
◆◆◆
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【余 談】 ツ イ ッ タ ー こ わ い
・前回投稿して数時間後に、「ブログ記事でドラゴン・ハートの感想を書くようリクエストを下さった方」からお言葉をちょうだいしました。
「続きお待ちしてます」
……続きを更新することになりました。
・同時に、別な方からも別なオーダーをいただきました。
「ツイッターをやるのだ! 映画をもりあげる手伝いをするのだ! ブログの内容切り取ってあげればいいのだ!」
……やだあ。
……聞かなかったことにしようと思ったんですけど圧の強さに負けまして。
うーん、じゃ、仕事終わって落ち着いた夜8時から「ちょい、ブログの続き書く前にやってみっかな」とはじめたら。
ツイッターこと「X」をアカウント開設してブログの切り抜きあげるだけで、
ぶっ通しでやって朝の四時までかかりました。
いやああああああああああ投稿の仕方がわからんわ記事の読み方もわからんわタグづけ失敗するわ後から修正できないわそもそも切り抜いて貼るだけっていうけどずらずら書いた記事をうまく140字以内になんて切れませんよ短い文にするとあちこち書き直さないといけないし……
しかもあれでしょ? ツイッターってバカ発見器とかいわれてるんでしょ? 小生はバカだからすぐ発見されるじゃないですか(誰にだよ)。そんで、なんかちょっととんがったこと言うとすぐに犬笛吹かれて自宅特定されて放火されるんでしょ? すっげぇなあ、よくみんなこんなこと平気でできるなぁ……あらためて世の人びとを尊敬しましたね。たぶんこれは既成の「文章を書く」という行為より、ずっと「会話に近い」ものなのかなと。反射神経がないと無理、小生のような鈍くさい人間には無理!
とりあえず一晩かけて自分には合わないと痛感しましたが、頂戴した「ツイッターやんなさいよミッション」は達成しましたからね、オーダー主さん!
(とうぶんツイッター触りたくない)
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