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2010-11-29

沖縄知事選に見る、幸福実現党の可能性

 2010年11月28日、沖縄知事選、終了。
 夜十時過ぎ、保守の仲井真候補当確の第一報が流れた。

 だが、同時に、某テレビ局では
 「両候補とも基地は県外移設推進派なのだから、民主が勝ったようなもの」
 という解説があったようである。
 ……素直に、口惜しい。
 ネットの保守系の政治関連の板でも、
 「民主の知事が生まれなくてとりあえず安堵はしたが……まあ、仕方ないのか」
 という印象。
 当選した新知事、今回の選挙でいかにぶれようがもとは保守系、根っから売国体質の民主とは違う。
 どうか新知事には、保守の本領に立ち返って、この国を守る方向に県民を導いていただきたいと願うばかりだ。

 ちなみに、この日は、沖縄だけでなく、和歌山、愛媛と三つの知事選があった。
 愛媛は自民・民主あいのりだったが、ほかの二つの結果は自民系の候補の完勝。

 昨日だけでなく、民主の敗北が続く。

 結果に対して今朝のワイドショーで
 「こんなはずじゃなかった」
 と一言。
 その感想は、連敗続きの、民主党の候補たち全員の感想でもあるだろう。
 この状況は、昨年、自民党が政権を奪われる末期の状態によく似ている。

 沖縄でも、実現党の立候補に関して、保守層から、
 「幸福実現党のために保守系の票が割れて沖縄が民主の知事になってしまったらどうするのだ」
 と、叩く声もあったが、結果を見ると、保守系候補の勝利は、そんな僅差ではなかった。

 もはや、風向きが完全に民主を離れている。

 さて、幸福実現党の金城候補。データを見てみよう。

  有権者 1,068,195人  投票率 60.88% 

   党派  新旧 当選
当確  得票  得票率  年齢
 仲井真弘多  無  現   当  335,708  52.0   71  
 伊波 洋一  無  新      297,082  46.0   58  
 金城 竜郎  幸福  新      13,116  2.0   46
http://www.nhk.or.jp/okinawa2/senkyo/より

(参考までに、前回・参院選での、金城候補の得票数と得票率は
10,832票 (2.0%)
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/kaihyou/ye47.htm)
 得票率は前回と変わらない2パーセント。
 票数で行くと前回より三千票が増えている。
 ……実は、選挙の応援のために沖縄入りした他県の会員さんたちから
 「もう、この土地ってば、ガチガチの左翼洗脳状態だわ」
 「想像以上にひどい」
 「きついよ、こりゃー」
 という苦戦の報が次々に入ってきたので、どうなることかとひやひやした。
 しかし、結果は前回より落ちることがなかったどころか、得票数では上回った。

 これは、よそ目にもはっきりしているらしく、一夜明けて、例によって拙宅では、今回も、選挙好きな小生の実母が、
 「あんたたちっ!  いい加減にしなさいよっ!
 もう、見てて毎度毎度腹が立つ、選挙って言うのは勝ってなんぼなのよ、勝って! 
 それが年がら年中、キョーサン党より票が取れないだの、こともあろうに無所属より票が取れないなんて……ほんっっっとに情けない!」
 と恒例行事のように怒りながらも、新聞を見たときに

 「……え? あれ、なによ、まあまあ、票が取れてるんじゃないの」

 と心底意外そうにつぶやいた。

 以下、私見を述べてみる。

 今回の票に関して言えることの一つは、「中身が濃い」ということではないかと思う。
 これは吉兆である。
 この選挙は「一騎打ち」、とさんざん報道されてきた。
 事実そうだったのは誰の目にも明らかだった。
 つまり、今の段階で実現党に入れるということは、有権者にとって、自分の票が死票になることを意味する。
 自らの票が死票になる。
 それは、投票者にとって最も嫌な事態であるはずである。
 にもかかわらず
 「死票になってもいい。あんたがたに入れる」
 という人が、前回より三千人増えたのだ。
 (この三千人を増やしたのは、候補と、運動した一人一人のお力だろう。活動した方々は胸をはっていい)
 さらに、得票率に関しても、「不動の2パーセント」、というのがまたすごい。
 落ちても落ちても落ちても落ちても、次に選挙すると、2パーセントを割ることがない。
 こんなことは普通の団体ではありえないのではないかと思う。
 宗教団体だろうと、労働組合であろうと、選挙というのは一度落選すれば士気が下がり、落ち続ければやがて活動は消えていく。
 それがこの団体には当てはまらない。
 傍目には、さぞや不思議にうつっていることだろう。
 これは正論の力である、と思う。
 もう、完全に一定の人々が支持してくれているのが明白で、ファンがついてくださっているのだ。
 (なお、日本全国で、得票率が二パーセント以上なら、政党要件を満たし、比例代表で充分当選者が出る圏内に入る。)

 さらにもう一つの吉兆。
 一つの数字に着目したとき、いよいよ、全国区の戦いで、幸福実現党から当選者が出る芽がはっきりと出てきた、と感じられた。
 それが、石垣島のこの数字。

 石垣市 投票者数20,331 金城候補得票760 得票率0.37%。

http://www3.pref.okinawa.lg.jp/site/view/contview.jsp?cateid=38&id=23143&page=1

 得票率が3パーセント後半。
 見事な結果だ。
 石垣でこの数字が出た理由は、火を見るよりも明らかである。
 石垣では、大川総裁が後援会を開き、新聞が、地元FMが、メディアが取り上げた。
 大川総裁はこう呼びかけた。
 「国境を守る人々よ」
 「あなたがたの意志が官邸をも動かすのだ」
 石垣で暮らし、不安に怯え、ときに、民主党政権の政府からも、日本中からも見捨てられたかのような気さえする人々にとって、
 この大川総裁の言葉が、いかにしみたことだろうか。

 実現党の主張は、きちんとメディアが取り上げ、人々が耳を傾ければ、これだけの数字を出すことが出来るのだ。
 これを全国規模で考えると、実現党にとってはなんら未来を危惧するには当たらない。
 近い将来、
 「日本全国が石垣島となる」
 状況が出現したとき。
 ……つまり、日本全国の人々に、石垣の人々と同じぐらい危機意識が高まり、この石垣のメディアがやったように、実現党の意見をパブリックな媒体でわずかでも流す日がきたとき。
 実現党は間違いなく全国で同じ数字を出す。
 奇しくも、選挙当日は、大河ドラマ「龍馬伝」の最終回だった。
 ふだん見ない大河ドラマなのだが、最終話の最後だけを見、最後のドキュメンタリーフィルムで龍馬の銅像の顔のアップを見たとき、
 「ああ、『今年がターニングポイントだ』、といったこの人の予言は、やはり的中するな」
 としみじみ感じた。

 だいじょうぶ。
 実現党、続けていけば必ず結果が出る。
 この国にはまだ正論に反応する人たちがいて、彼らは実現党の成功を、心の底から待っているのだ。

 なお、以下はおまけになるが、11月28日の「新報道2001」の、菅政権の内閣支持率は、21.0%。
 「新報道2001」では、歴代の内閣支持率の最低値の水準が出ている。
http://wwwz.fujitv.co.jp/b_hp/shin2001/chousa/chousa.html

21.8% 辞意表明後の安倍内閣支持率の最低値
21.0% ★菅内閣の現在の内閣支持率
20.2% 辞意表明前の福田内閣支持率の最低値
19.0% 辞意表明前の鳩山内閣支持率の最低値 
15.8% 辞意表明後の福田内閣支持率の最低値
11.4% 辞意表明前の麻生内閣支持率の最低値

 といったポジションにあることがわかる。
 いまや、菅政権は、安倍内閣の最低支持率を割り、じきに鳩山内閣の最低支持率に迫る。
 しかも、「支持率一パーセントでもやめない」などという強気な発言では終わらず、

【民主議員「支持率1%発言、発言に注意を」→菅首相「大したことはない」】
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010112800153

 などという国民の反感を買う対応をしているので、すでに一部では
「菅内閣12月退陣→新内閣で2月ごろ衆議院解散」
 ……という展開か、
「あるいは、4月の統一地方選第で、敗北した後に解散、というシナリオもあるのでは」
 という声まで上がってきた。
 いずれにしても、首相の交代劇は近い。
 この一年とちょっと、あまりにも大きなものを失った日本ではあったが、一刻も早い倒閣と、保守系への回帰が望まれてならない。

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