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2009-09

9月16日総裁講義「国難選挙と逆転思考」(7) 幸福実現党の「是々非々」

 ここで、総裁は幸福実現党のスタンスを明らかにしている。

 さきほど記した、
 大川総裁「国防の方を言うと右翼の方は喜ぶが、移民とかいうと完全に嫌がる。」(要約 小生)
 のあとで、
 大川総裁「いっぽう、消費税無くすとか言うと左翼の方はどっちかというと心情的には嬉しいんですけれども、国防言うと、急に左翼の票は無くなるということで、両方ともですね、右翼か左翼かわからないようなことをいってるような変な政党であるので、入れていいのかどうかわからない」(要約 小生) 
 「新聞で言えば朝日から産経まで広告を平気で出している。基本的に何かが好きと言うよりは、是々非々で見ているというのが、うちの態度」(要約 小生)

 ここで面白い発言が、またもや出た。
 幸福実現党は右翼か左翼か。
 この問いに対して、出てきた答えは、どちらでもない、「是々非々」である。
 是々非々、とは、「良いことはよいこと、悪いことはわるいことと、公正無私に判断する」こと、といわれている。

 ん? 「是々非々」!?

 小生、この単語にはちょっとびっくりした。
 なぜなら、この言葉は、戦後のマスコミの帝王、大宅壮一氏(『「無思想人」宣言』の人)が使った言葉だという記憶があったためなのだ。
 大宅氏は、「徹底した是々非々主義者」といわれていた。
 そして、大宅氏に薫陶を受けたマスコミ人たちにとって、 「是々非々」こそまさに、氏の「厳正中立、不偏不党」とともに、日本の戦後マスコミの一つの信条であり、正義だったように感じられる。

 幸福実現党の掲げたスタンスを示す言葉は、なんと、マスコミの合い言葉と同じなのである。
 しかし、幸福実現党の是々非々はマスコミのそれとは違っている。
 どこがちがうか。
 「是」と「非」判断の基準が違うのだ。
 大宅氏に薫陶を受けたマスコミは、党派に肩入れせず、彼らなりの「公平」「是々非々」で動いているつもりでいるだろう。
 しかし、その是非の判断基準は実際は「部数第一」であり、「宗教は悪」といったものであって、日本を大きく狂わせた感がある。

 その点、幸福実現党の場合は何によって「是」と「非」を分けるかというと、大川総裁の示す「神の視座」であり、それは、人が有史以来、尊いものとし続けた、宗教的な価値観と智慧である、ということができると思う。
 幸福の科学の基本教典「黄金の法」が、「そのまま大学の思想史のテキストになる」といわれているように、この団体の示す宗教的な価値観は、人類史ではずっと、普遍的な道徳や教養の土台とされてきたものだ。
 マスコミの「売上げ第一」とは厚みが違うと感じられる。
 ……小生なら、マスコミの売上げより、人類が大切にしてきた価値観を選びたい。 

 やがて、講義は最終パートに入って、選挙の分析と、今後の流れが語られる。

 大川総裁「今回、(幸福実現党が) 乗り越えなかったのは、財政再建問題のところと、景気をよくするというところ。
 もうちょっと政策的に練り込んで、景気をよくしつつ、財政再建する部分を、もっと明快にわかる形で訴えて、説得できなければいけなかった。これは今後の課題」(要約 小生)

 えっ。もっと「明快にわかりやすく」って、総裁……。
 ……実現党の経済の主張、あれ以上わかりやすくなるんですか!
 小生はラッファー曲線のグラフだけで充分説明が足りているような気がするのだが、まだもう一段わかりやすくすることが必要なのか。

 北朝鮮の脅威をドラマ化したように、もっと具体的に表す方法が総裁の中にはできあがっているのだろうか。

 さらに、
 大川総裁「民主主義の病弊である『バラマキ政策によって、選挙を勝つ』、これを乗り越えるのはなかなか大変なこと。これで必ず財政赤字が出来てくる」(要約 小生)

 ……これ、さらりといわれているが「必ず財政赤字になる」というシステムが、政治家を選ぶという必須の課程で組まれてしまっているのはかなり困りものである。
 よって、

 大川総裁「何か新しい手を発明しなければいけない」(要約 小生)

 これまたさらりと言われているが、そんなん発明したらノーベル賞もんではありませんか!?

 あるいは、政治の形態自体を、民主主義ではなくて、以前総裁がおっしゃっていたように「民主主義的徳治主義」にもっていくしかない。
 このあたり、想像がつかない部分である。
 だが、だからこそどんな「発明」があるかとわくわくしてしまう。

 稀代の軍師、大川総裁の持っている政治の引き出しは、まだまだ奥が深いのだ。

 ……次回に続きます。なんか、今回の更新はゆっくりになってしまって申し訳ない。

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